「初めてヘルマンリクガメを飼うけど、どんなシェルターを買えばいいの?」「初心者におすすめのシェルターを紹介して欲しい」といった悩みを抱えていませんか。
この記事では、あなたの悩みを解決します。ヘルマンリクガメのシェルターとしておすすめな商品、シェルターの必要性、失敗しない選び方をご紹介します。
シェルター選びを間違えれば、生体の健康やストレスに繋がります。快適な環境を用意するのは、飼育者の義務です。お悩みの方は、ぜひ最後までご覧ください。
ヘルマンリクガメにシェルターは必要?いらない?
結論から言うと、ヘルマンリクガメにシェルターは必要です。シェルターを設置することで、ヘルマンリクガメに安心で快適な環境を与えられます。
なぜ、シェルターにそのような効果があるのか。ここでは、その理由を詳しく解説します。気になる方は続きを、気にならない方は次章「シェルターの選び方」をご覧ください。
ヘルマンリクガメの生態から考える
ヘルマンリクガメは、南ヨーロッパからバルカン半島までの地域に分布しています。主な生息地は、乾燥した森林、草地、山岳地帯、地中海性気候の地域です。
地下の穴を掘る能力があり、これを隠れ家として利用します。この穴は、体温調節や身を守るために重要で、冬季には冬眠の場所としても使用されます。
ただし彼らは地下の穴だけでなく、茂みや落ち葉の中に身を隠すこともあります。
シェルターを設置するメリット
身を隠す習性は、飼育環境でも引き継がれます。したがって、ヘルマンリクガメが安全・安心に過ごすためには、適切な隠れ場所を用意しなければなりません。
そこで登場するのがシェルターです。シェルターは、岩の洞窟や木の洞穴などの隠れ場所を再現でき、ヘルマンリクガメにとって心地よい隠れ場所になります。
ヘルマンリクガメを長期的に飼育していくうえでシェルターは、健康維持とストレス軽減のために必須のアイテムです。
ヘルマンリクガメのシェルターを選び方
ヘルマンリクガメのシェルターを選ぶポイントは、次のとおりです。
- 余裕を持って入れる大きさ
- 丸洗いしやすい材質と表面
- しっかりとした重量と安定性
- 生体が登りづらい外壁の造形
- 飼い主が満足できるデザイン
それぞれのポイントについて、詳しくご紹介します。
余裕を持って入れる大きさ
シェルターを選ぶうえで、大きさは最も重要なポイント。リクガメは体が硬く、柔軟性が低いため、身体を自由に動かせるスペースが必要です。
小さすぎるシェルターではリクガメは窮屈に感じ、ストレスを感じることもあります。余裕を持って入れる大きさを用意すれば、リクガメはすんなりと入れるので、リラックスできるでしょう。
飼育する種類によっては、かなり大きく成長します。ある程度大きくなることを見越して、特大サイズのシェルターを選ぶのがおすすめです。
丸洗いしやすい材質と表面
リクガメのシェルターを選ぶ際には、丸洗いしやすい材質と表面のものを選びましょう。なぜなら、清潔な環境を維持することはリクガメの健康を保つために必須だからです。
特に、カンタンに掃除できる材質を選ぶことで、定期的なメンテナンスが時短に繋がるので、とても大切です。長期間、飼育を続ける上での負担が変わってきます。
具体的には、市販品だと「ポリレジン製」がおすすめです。造形がきれいで、比較的割れづらく、洗いやすいので、シェルターに向いています。
しっかりとした重量と安定性
シェルターを選ぶ際の重要なポイントとして、それなりの重量と安定性が挙げられます。リクガメは探索好きな動物なので、しっかりと安定していないシェルターだと倒されたり、ずらされたりしてしまう可能性があります。
重くて安定したシェルターを選んで、リクガメの安全を確保しましょう。加えて、底面が広いと安定感が増すので、縦長よりも横長のシェルターがおすすめです。
生体が登りづらい外壁の造形
意外と見落としがちなポイントですが、生体が登りにくい外壁の造形を選びましょう。
リクガメは好奇心旺盛でシェルターの上に登ろうとする傾向があります。飼い主がそれを許してしまうと、転倒や怪我につながるかもしれません。
そのため、シェルターは「滑りにくい素材」かつ「登りにくい形状」のシェルターを選びましょう。市販品の中には、トカゲやヤモリなどの背の低い爬虫類用のものもあるので、注意してください。
飼い主が満足できるデザイン
最後に大切なポイント。見た目のデザインも重要です。飼い主が満足できるデザインを選ぶことで、飼い主のモチベーションを高めてくれます。
美しいデザインのシェルターは、飼育環境を彩り、飼い主を心地よくさせてくれます。なんだかリクガメとの絆を深めているようにも感じませんか。
飼育者として、自分が見て楽しむこともリクガメ飼育の一部だという視点を持ちましょう。
おすすめのリクガメシェルターベスト3
第1位 グリーンロックシェルター
初めてリクガメを飼育する方におすすめのシェルターは、こちらの商品。このシェルターは「リクガメのために当ショップが開発した」ものです。
深緑の岩石を模した美しいデザインが、ケージ内を彩ります。リアルなゴツゴツとした力強い表現は、他のシェルターにはない魅力です。
見た目も美しいことながら、機能性が高いこともポイント。しっかりとした重量により、安定性は抜群。特大サイズなので、リクガメもゆったり日陰で落ち着けます。
何よりも外壁がほぼ垂直なので「リクガメがよじ登ってひっくり返るリスクが低い」のが嬉しいところ。外出して目を離すことが多い人にはぴったり。
「どんなシェルターを買えばいいの?」「まずは失敗しない商品を選びたい」と悩まれている方は、ぜひこちらのシェルターをお買い求めください。
第2位 特大ロックシェルター
こちらは「リクガメ2匹程度」なら余裕を持って入るほど大きい特大ロックシェルター。
サイズは業界トップクラスで大きく、リクガメならベビーからアダルトまで使用できます。長く使うことを想定して、あらかじめ大きいシェルターが欲しい人には、ぴったり。
ゴツゴツとした岩肌は、リアルな自然らしさを感じさせます。ケージに設置すると、その迫力は満点です。
他の製品よりも少しお値段は高いものの、きっとご満足いただける完成度でしょう。
第3位 切り株デザインシェルター
控えめなキノコが可愛らしい、デザイン重視のシェルター。見た目はリアルと言うよりポップで、デフォルメした切り株から造られました。
もちろんリクガメの飼育に適しており、ベビーからヤング程度の大きさまでならお使いいただけます。ヤング以降は、これまでに紹介した製品のほうがおすすめです。
よくある岩石のような見た目ではなく、可愛らしいデザインがお好きな方は、こちらを選びましょう。
ヘルマンリクガメの飼育レイアウト
ライトと反対側にシェルターを設置
シェルターは、ライトと反対側に設置してください。
シェルターとライトを離すことで、暖かい空間と冷たい空間ができます。この温度勾配は、リクガメが体温を調節するときに使われるのです。
これがもし、ライトの真下にシェルターがあったら、すべてが暖かく、明るい場所になってしまいます。リクガメは体温を調節できず、落ち着くこともできません。
これからレイアウトを組むのなら、まずはライトとシェルターを正しく配置しましょう。
ヤシガラなどやや乾燥系の床材を敷く
ヘルマンリクガメは、やや乾燥した環境を好みます。したがって、ヤシガラなどのやや乾燥した環境に向いた床材を選びましょう。
ヤシガラは、ほどよく湿気を保つうえ、乾燥もさせやすい万能な床材です。土砂類と違って、ケージ内が汚れにくいのもポイント。ただし、土砂類よりは若干高価です。
ヘルマンリクガメ飼育のポイント
どのようなリクガメなのか知ろう
分類 | リクガメ科 チチュウカイリクガメ属 ヘルマンリクガメ亜属 |
学名 | Testudo (Chersine) hermanni |
分布 | アルバニア、イタリア、ギリシャ、トルコ、南フランスなど |
甲長 | 15〜20cm |
飼育環境 | やや乾燥 |
飼育難易度 | やや簡単 |
南フランスなどに分布していて、成体は温度の変化にも一定の耐性を示す種です。
明るく人懐っこい個体が多いことから、飼いやすくて人気があります。国内では繁殖された個体も比較的多く、入手しやすいのが特徴です。
初心者が飼育するときの重要ポイント
やや乾燥した環境を好み、日中の温度は26〜30度、夜間も最低でも26度以上が理想的です。食事は、野菜や野草から、特に繊維質が豊富なものを主に与えましょう。
成長しても甲長が20cm前後に留まるため、大きな爬虫類ケージでも終生飼育ができます。成熟個体なら温暖な時期に屋外での飼育も可能です。
シェルターに関するよくある質問
シェルターから出てこないけど大丈夫?
リクガメがシェルターから出てこないのは、必ずしも問題ではありません。
なぜなら、リクガメは自己防衛のため、または休息をとるためにシェルターに隠れることが多いからです。
ただし、リクガメが長期間シェルターから出てこない場合、病気やストレスが原因である可能性もあります。そのような状況では、信頼できる獣医に相談することをお勧めします。
シェルターの上に登るのを防ぐためには?
シェルターの上に登るのを防ぐには、シェルターの形状と配置を工夫することが有効です。
なぜなら、リクガメは登りにくい形状のシェルターや、背面が壁に接しているシェルターの上には登りにくい傾向があるからです。
シェルターを背面側に寄せて設置すると、リクガメがシェルターの背面から登ることを防ぐことができます。
シェルターの外で寝るときの対処法は?
リクガメがシェルターの外で寝る場合、まずその環境を見直すことが大切です。
なぜなら、シェルターの外で寝る行動は、シェルター内の環境がリクガメにとって快適でない可能性を示しているかもしれないからです。
シェルターの大きさ、素材、位置などがリクガメのニーズに適しているかを確認し、必要であれば調整してみてください。
初飼育ならリクガメ専用シェルターを買おう
これから初めてヘルマンリクガメを飼うなら、まずは最初のステップとして「リクガメ専用シェルター」を買いましょう。
専用シェルターなら、ヘルマンリクガメは安全安心で快適に生活できます。特に、まだ知識が浅い初心者なら、間違ったシェルターを選ばずに済みます。
ペットの快適な生活空間を整えることは、飼育者の義務です。ヘルマンリクガメにとって、快適な空間は、自身の健康と幸せに直結します。
商品選びに悩んでいる方は、リクガメ専用シェルターをぜひお買い求めください。