コーンスネークは噛むの？噛まれたときの対処法を解説【毒はないけど注意するべき理由】

初心者

コーンスネークって噛むの？どんなときに噛まれるのかな？もし噛まれたら、どう対処したらいいの？

このような悩みにお答えします。

大人しくて飼いやすいと言われるコーンスネークも、ときには噛むことだってあります。しかしその原因が、飼育者にあることもしばしば。

本記事では「噛んでくる理由」「噛まれないための対策」「噛まれたときの対処法」をご紹介します。最後まで読めば、安全に飼育ができるはずです。

コーンスネークは噛むの？

コーンスネークが噛むことはめったにありません。しかし完全にないとは言い切れないのが事実です。ときには理由があって噛まれることもあります。

とはいえコーンスネークは「大人しくて飼いやすい」ことで人気のペットスネーク。正しく扱い、機嫌を読み違えなければ噛まれることはありません。噛まれるときは、だいたい飼育者がミスをしているのです。

そのため「コーンスネークは噛むの？」の正しい答えは「めったに噛まないけど、飼育者のミスで噛まれることもある」と言えます。

ヘビはどのくらい噛んでくるの？

2022年8月12日から20日までの間、当サイトではヘビ飼育者を対象に「今までヘビに噛まれた回数」についてアンケートを実施したところ、170人分の回答が集まりました。

アンケートの結果、59％（100人）の飼育者が一度もヘビに噛まれたことがないと答えています。飼育するとき、十分気を付ければそうそう噛まれないことがわかります。

しかし、噛まれたことがある人の割合を見ると、「1回だけ」が13％なのに対して、「2~9回」が19％です。ヘビの種類にもよるでしょうが、注意力が低い人は何度も噛まれているのでしょう。

ヘビを飼育するときは「気を付ければ噛まれづらいが、絶対に噛まれないとは言えない」と思いましょう。

コーンスネークが噛んでくる理由

大人しくて飼いやすいと言われるコーンスネーク。にもかかわらず、噛んでくるのは、当然理由があります。ここではその理由を学びましょう。

#1：エサだと勘違い

コーンスネークは、飼育者の手をエサだと勘違いして噛んでしまうことがあります。なぜなら、コーンスネークを始めとした多くの蛇は、臭いと温度でエサを探知しているからです。

人間の体温は、生きたマウスとそう変わりません。またマウスを用意するとき、触って手に臭いを付けてしまうことがあります。そのためマウスと温度も臭いも似た手をエサだと勘違いするのは、仕方のないことです。

#2：機嫌が悪かった

ときにコーンスネークも、機嫌が悪いときがあります。たとえば脱皮前なんかは、ストレスで非常にピリピリしています。また手荒に扱われた後も、警戒心たっぷりです。

機嫌が悪いときは、捕食としてではなく身を守るために噛みつきます。もともと大人しい品種ではありますが、機嫌の善し悪しがあるのは把握しておきましょう。

#3：もともと凶暴な個体

大人しいと言われるコーンスネークでも、その性格には個体差があります。いくらいたずらしても臆病で噛みつかない個体もいれば、何もしてないのにすぐ噛みつこうとする個体もいるのです。

野生で捕まえた個体が凶暴なのは珍しくありません。しかし人の飼育下で生まれた養殖の個体でもときには存在します。

コーンスネークに噛まれないためには

それではコーンスネークに噛まれないためにどうするべきか、具体的な対策をご紹介します。100％ないとは言えないものの、次の3つのポイントを押さえておけば噛まれることは少ないでしょう。

ピンセットを使って給餌する

コーンスネークに給餌するときは、当たり前ですがピンセットを使いましょう。他の動物のように直接手で餌付けするのは、非常に危険です。エサと間違われて噛まれても文句は言えません。

下記の記事で正しい給餌方法を解説しています。おすすめの冷凍マウスもご紹介しているので、気になる方は参考にしてください。

2022年2月12日 コーンスネークのエサは「冷凍マウス」が最強！給餌頻度やサイズ選び等のノウハウも解説

不機嫌なときはそっとする

見るからにコーンスネークが不機嫌なときは、そっとしておきましょう。「触らぬ神に祟りなし」です。これは蛇でも人間でも同じこと。

不機嫌なときは、手を近づけると「シュー」と威嚇音を出してきます。脱皮前なんかは、ストレスでこの状態になりやすいです。

水換えやケージの掃除がしたくても機嫌が悪いときは、一度様子を見るのも手です。よほど汚くなければ、そこまで急いできれいにしなくても大きな奥影響は及ぼさないでしょう。

正しいハンドリングを覚える

正しいハンドリングを覚えて、噛みつかれないようにしましょう。顔の前に手を出したり、尻尾だけつまんで持ち上げようとしたりして、噛まれるのは当たり前ですからね。

ハンドリングをするときは、生体の腹皮にそっと手を差し込み、指と手のひら全体を使ってゆっくり持ち上げます。その後、生体の動く先に空いている方の手を差し伸べて、移動場所を作ってあげるのが正しいやり方です。

そもそも凶暴な個体を選ばない

元も子もない話ですが、凶暴な個体を選ばないのも噛まれないための対策。まだ購入する個体が決まってなければ、大人しい性格の個体を選びましょう。

凶暴な個体は、ガラスやプラスチックカップ越しに手を近づけてみても「シュー」と威嚇してきます。反対に興味を示さなかったり、逃げるようにしたりする個体は、大人しいか臆病な個体です。

そうは言われても、初心者がよくわからないのは当然です。購入するときは、恥ずかしがらずお店の人に相談することをおすすめします。

コーンスネークに噛まれたときの対処法

最後に、噛まれてしまったときの対処法をご紹介します。これまで噛む理由や対策を解説しましたが、相手も動物、ときには噛まれることだってあります。そんなとき慌てないよう、ここで対処法を知っておきましょう。

離すまで我慢して待つ

噛まれてしまったとき、まずは離すまで我慢して待ちましょう。痛いのと驚いたので反射的に動いてしまうのはわかります。それでもできる限り、じっとこらえるのが大切です。

急いで引っこ抜いてしまうと、生体にダメージを与えてしまいます。口に傷を負ってマウスロットになったり、歯や顎がはずれてしまったりするかもしれません。

どうしても噛み付いて離さないときは、生体と手を丸ごとぬるま湯につけるのがおすすめです。水中だと呼吸が続かないので、諦めて口を離してくれます。この方法を使うときは、水の温度に十分注意してくださいね。

きれいな水や消毒液で洗い流す

コーンスネークに怪我がないことを確認し、ケージ内に戻したら次は自分の身の安全です。噛まれた箇所を水や消毒液で洗い流し、バイ菌が入らないよう処置を施してください。

幸いなことにコーンスネークは毒がありません。とはいえバイ菌が入れば、別の病気を発症する可能性も否定できません。楽観視しすぎず、傷口の処置だけは確実に行いましょう。

不安なら病院で診察を受ける

噛まれたからと言って、命に危険を及ぼす事態はほぼありません。しかし100％ないとは言い切れないのが正直なところです。心配なら病院で診察を受けることをおすすめします。

また女性や美意識の高い男性のなかには、傷跡を早く治したかったり、きれいに消したりしたい人も多いはず。そんな人は遠慮せず病院にかかってくださいね。

噛まれないよう正しい扱いを

今回は「コーンスネークが噛む理由」や「その対処法」を解説しました。「噛まれたくない！」という気持ちもわかりますが、コーンスネークだってあなたの手に噛みつきたいわけではありません。正しい扱い方を学んで、噛まれないようにするのも飼育者の務めですね。