蛇の飼育におすすめのシェルターを知りたい!どんなタイプで、どのくらいの大きさを選べばいいんだろう?実は「いらない」って聞いたけど、本当?
今回は「蛇のおすすめシェルター」を合計11品ご紹介します。シェルターは、飼育下の蛇にとって自宅です。気に入らなければ落ち着かないし、食欲も湧かずエサを食べてくれません。
本記事では「蛇の特性を理解した選び方」を解説します。読んでもらえれば「せっかく飼ったのに入らなかった!」という事態も避けられるはずです。蛇が気に入るシェルターを探していきましょう!
蛇のシェルターの選び方
シェルターを選ぶときは、蛇の生態に合ったものを選ぶ必要があります。適当に選んでしまうと、蛇はシェルターに入ってくれません。そこで、ここでは選び方のポイントを3点ご紹介します。
- 大きさ
- タイプ
- 素材
大きさ
シェルターを選ぶとき、もっと重要なポイントが「大きさ」。蛇は「正の走触性」を持ち、体が何かに密着していると落ち着きます。シェルターは、蛇の体に「ぴったりなサイズ」を買わなければいけません。
大きすぎると体が触れないし、小さすぎると窮屈で体が収まりません。とぐろを巻いた状態で体をすっぽりと入れられる大きさがベストです。
サイズが合わなかったり、他に落ち着く場所があったりすると、蛇はシェルターに入りません。生体の成長を見ながら、シェルターもサイズアップさせてくださいね。
タイプ
蛇のシェルターは「3つのタイプ」があります。各タイプの特徴を知って、個体や飼育スタイルに合わせて使い分けましょう。
- ドライシェルター:一般的なもの。外側も内側も乾燥する
- ウェットシェルター:上部に水を貯めると、内部が高湿度になるもの
- ウォーターシェルター:水入れにフタをして、穴を空けたもの
ドライシェルター
ドライシェルターは、どんな蛇にも合う汎用的なタイプです。設置するだけで簡単に使い始められます。糞尿で汚れなければ、掃除などの手入れも簡単です。
ウェットシェルター
ウェットシェルターは、内部に高湿度スポットを作れるタイプです。ケージの湿度が低くても、高湿度スポットがあるだけで生体の逃げ場になります。まだ乾燥に弱いベビーの飼育におすすめです。
ウォーターシェルター
ウォーターシェルターは、水入れとシェルターを兼ねたタイプです。ケージ内が乾燥していると、生体が水分を求めて勝手に潜ってくれます。脱皮前に設置すれば、脱皮不全の対策として有効です。
1個2役だから、ケージの場所を取らないのも嬉しいポイント。ただし蛇はときどき水中で糞尿をします。蛇は汚い水を飲まないので、飲水がなくなってしまいます。頻繁にチェックして水を交換しましょう。
素材
シェルターは素材によって、見た目と性能が違います。素材ごとの特徴を知って、自分のや理想的な飼育スタイル・レイアウトに近づけるシェルターを買いましょう。
メリット | デメリット | |
レジンなどの樹脂 | 割れづらく丈夫な作り。シンプル・自然系のデザインのどちらもある | 生体が観察しづらい |
セラミック(陶器) | 加湿が得意。シンプル・自然系のデザインのどちらもある | 生体が観察しづらい。割れやすく衝撃に弱い |
プラスチック | 他の素材より安価。軽量で洗いやすく、メンテナンスが簡単。透明なので、生体が観察できる | 水が少ないと安定感が低い。殺風景なレイアウトになりやすい |
最近では、さまざまな見た目の商品が販売されています。本記事では、人気商品から珍しいものまで、一挙にまとめました。きっとあなたの理想的なレイアウトに近づけるアイテムが見つかるはずです。
蛇のおすすめドライシェルター
スドー ロックシェルターSP
レジン製の爬虫類用ドライシェルター。風合い豊かな岩石を模した、リアルな見た目は飼育者のモチベーションを高めてくれます。ずっしりと安定感があるので、生体が暴れまわっても倒れづらい製品です。
ビバリア グラニットケイブ
セラミック製の爬虫類・熱帯魚・小動物用のドライシェルター。さまざまな生物に対応しており、サイズのラインナップも広いので使い勝手がいい商品です。セラミック製だから水中で使っても水質に影響しません。
ジェックス エキゾテラ レプタイルケイブ
ポリレジン製の爬虫類・両生類用のドライシェルター。平ぺったい構造により、蛇の体全体を包み込めます。紫外線や日光からも守れるので、生体の隠れ家としてとても優秀です。ただしその分、姿が見えなくなるので好みが分かれるところ。
ジェックス エキゾテラ レプタイルロック
ポリレジン製の爬虫類用ドライシェルター。岩をもしたリアルな造形がカッコよく、自然環境を再現したレイアウトになじみます。表面はゴツゴツ、ザラザラとしているので脱皮のサポートと便利です。また高さのある形状により、ケージ内で高低差を作れます。
蛇のおすすめウェットシェルター
ジェックス エキゾテラ モイストロック
陶器製の爬虫類用ウェットシェルター。シェルター天面のくぼみに水を入れると、内部が高湿度スポットに。底面があるので、パネルヒーター上でも温度が優しく伝わります。ざらついた表面により脱皮のサポートにもなるでしょう。
ジェックス エキゾテラ モイストシェルター コーナー
陶器製の爬虫類用シェルター。天面のくぼみに水を入れると内部に高湿度環境を作れます。ケージ端の壁面にぴったり付けられるコーナータイプです。ケージの広さを確保しつつ、シェルターを設置できるのですっきりとした印象に。
ビバリア ハイドロボックス
ABS樹脂&陶器製の爬虫類用ウェットシェルター。シンプルイズベストな見た目で、洗浄しやすく、割れにくいのが特徴です。
ディッシュに水を入れると、簡単に高湿度スポットを作れます。陶器皿のみの販売もしているので、汚れたり割れたりしたら簡単に交換可能です。深い陶器皿に変えれば、水分量を増やせて加湿力と使用時間もアップできます。
スドー ウェットシェルター
陶器製の爬虫類用ウェットシェルター。素焼き・手作りのシェルターで、素朴な見た目が何とも可愛らしいと人気です。上部のくぼみに水を貯めるだけで、シェルター内部は高湿度スポットに。
マルカン ジオシェルター
陶器製の爬虫類用ウェットシェルター。素焼きでできた白一色のシンプルな見た目なので、モダンなレイアウトを構築したい方におすすめです。天面のくぼみは浅めに作られています。平面部分があるのでコーナーや壁面に設置しましょう。
蛇のおすすめウォーターシェルター
プラスチック製の爬虫類用ウォーターシェルター。中にたっぷりの水を入れられ、水入れと兼用で使えます。サイズはS・M・Lがあるので、コーンスネークならベビーからアダルトまで対応可能です。
ウォーターシェルターは、加湿の手間を省いてくれ、脱皮不全の対策になるスグレモノ。自分でも簡単に自作できるんで、本記事を参考にチャレンジしてみてください。
蛇のシェルターの自作方法
ここでは簡易的なウォーターシェルターの自作方法をご紹介します。といっても、自作の手順は簡単です。特別な技術がなくても作れるので、ぜひチャレンジしてみてください。
ウォーターシェルターを作るため材料と道具を用意しましょう。
- 材料:フタ付きのプラスチックタッパー
- 道具:マジックペン、カッター
タッパーは生体がとぐろを巻いたとき、体を密着できる程度の大きさを買いましょう。
どれも100円均一ショップやホームセンターで簡単に入手できます。もちろん自宅にあるものを再利用しても構いません。
タッパーのフタの中心に、マジックペンで円を描きます。
この円は、シェルターとしての穴を空けるための下書きです。生体が余裕を持って通れるくらいの大きさで、きれいな円を描きましょう。
カッターで描いた円をくり抜き、穴を空けましょう。
このとき、円がギザギザにならないよう注意してください。あまりに鋭利だと、生体が穴を通るとき、ひっかかったり怪我をしたりする恐れがあります。
穴を空けたら、フタを閉めて水を入れたらウォーターシェルターの完成です。
水は生体が入ることを考慮して、1/2〜1/3くらいまで入れましょう。設置するときは、ヒーターの真下やパネルヒーターの真上にならないよう、注意してください。
蛇にシェルターはいらないって本当?
「蛇の飼育にシェルターはいらない」という意見があります。これには賛否両論ありますが、結論からいうと「必ずしも必要ではない」のは間違いありません。実際、シェルターを使わない飼育者もたくさんいます。
シェルターを設置するべきかどうかは、あなた自身が判断しなければいけません。といっても、初心者であれば何を基準にするべきか迷いますよね。そこで、シェルターを設置する必要性について、フローチャートを作りました。
ウェット・ウォータータイプのシェルターは、ケージ内に高湿度スポットを作り出せます。定期的な加湿ができず、適正な湿度が保てない環境なら、シェルターが必要です。
またシェルターのゴツゴツした部分は、脱皮のときに引っかかりとして重宝します。脱皮不全にならないよう、引っかかりがない場合は、シェルターを置いてあげましょう。
シェルターを置いていない環境で、生体が落ち着いてエサを食べるなら問題ありません。ここまで問題点がないなら、シェルターはいらないと言えます。ただしその場合でも、水入れだけは確実に設置してください。
シェルターはいろいろ試すべし!
本記事の内容を何度も見返して、あなたとペットにぴったりのシェルターを選んでみてください。チョイスを間違わなければ、楽しいペットライフが待っています。
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