ロージーボアとは?おすすめのケージなど飼育用品を紹介

ロージーボアとは

ロージーボア
分類爬虫綱
有鱗目
ヘビ亜目
ムカシヘビ上科
ボア科
ラバーボア亜科
ロージーボア属
代表名ロージーボア
別名赤斑
ミナミロージーボア
デザートロージーボア
メキシコロージーボア
英名Rosy Boa
学名Lichanura trivirgata
全長60cm〜100cm
分布アメリカ合衆国、メキシコ
生態地上棲
食性げっ歯類の新生児、小型の哺乳類、鳥の雛、コウモリ、カエル、トカゲなどのさまざまな脊椎動物
繁殖形態胎生(3〜8頭)
特定動物該当なし
特定外来生物該当なし
天然記念物該当なし
希少野生動植物種該当なし
ロージーボアのデータ

ロージーボアは、アメリカとメキシコの隣接地帯に分布域を持つ中型のボアです。明るい乳白色などを基調に、橙色・赤褐色・黒色のストライプ3本が背面に入ります。カリフォルニア南部の個体群では、細いジグザグ模様になる傾向も。頸部にくびれがなくずん胴な体型で、鱗は滑らかで光沢があります。

他の種類のヘビを見たい方は、ヘビ図鑑【186種類の一覧】をご覧ください。

ロージーボアの飼育に必要なもの

ロージーボアの飼育に必要なものと購入費用は、次のとおりです。

飼育用品相場価格
ケージ¥ 10,000
シェルター¥ 500
水入れ¥ 1,000
ヒーター¥ 5,000
サーモスタット¥ 10,000
パネルヒーター¥ 4,000
温湿度計¥ 2,000
登り木¥ ー
床材¥ 3,000
エサ¥ 2,000
合計金額¥ 37,500
ロージーボアの初期飼育費用

すべての飼育用品を集めると、合計でおよそ37,500円かかります。エアコンで温度を管理するなら、ヒーターとサーモスタットは必要ありません。もう少しだけ出費を抑えられるでしょう。

飼い始めた後は、『エアコン・ヒーター類の電気代』『飲み水や霧吹きに使った水の水道代』が毎月、『床材代3,000円』『エサ代2,000円』が2〜3か月ごとに発生します。

ここでは、ロージーボアの飼育に向いている、おすすめの商品をご紹介します。

飼育ケージ

ロージーボアは、主に地上で活動を行う地上棲の小型ヘビです。地上で伸び伸びと動き回れるように、高さよりも床面積を重視した「横長のケージ」が必要になります。

アダルトでも全長60cm〜100cmにしかならない小型種のロージーボアは、そこまで広いケージを必要としません。市販のケージだけでも、生体が伸び伸びと動けるレイアウトを組めます。成長に合わせて、次のようなサイズのケージを用意しましょう。

生体の大きさ必須サイズ[cm]推奨サイズ[cm]
ベビー幅30x奥行き30x高さ30幅45x奥行き30x高さ30
ヤング幅45x奥行き30x高さ30幅60x奥行き45x高さ30
アダルト幅60x奥行き45x高さ30幅90x奥行き45x高さ45
フルアダルト幅90x奥行き45x高さ45幅120x奥行き45x高さ45
ロージーボアのケージサイズ

爬虫類ショップで売られている生体のほとんどが、ベビー〜ヤングサイズです。これから生体を購入する方には、「幅45x奥行き30x高さ30」程度のケージをおすすめします。

『ベビーの推奨サイズ』であり『ヤングの必須サイズ』でもあるケージなら、生体がアダルトになるまでの長い期間使えます。総合的な出費をできるだけ抑えたい方は、「幅45x奥行き30x高さ30」のケージを選びましょう。

他のサイズや競合メーカーの商品をお探しの方は、関連記事『ヘビのおすすめケージ』をご覧ください。

シェルター

主に地上で生活する「地上棲」のロージーボアは、シェルターの設置が必要です。樹木のない開けたレイアウトでも、シェルターがあればヘビは体を隠すことができ、心を落ち着けられます。

また天井から降り注ぐ熱い空気を遮断したり、ゴツゴツとした表面に体を擦りつけて脱皮をしたりと、シェルターは大活躍です。

全長60cm〜100cmにしかならない小型種のロージーボアには、小型のシェルターを選べば十分です。以下の表を参考にして、サイズを選んでみてください。

生体の大きさ推奨サイズ[cm]
ベビー幅5x奥行き5x高さ2.5
ヤング幅10x奥行き10x高さ5
アダルト幅15x奥行き15x高さ7.5
フルアダルト幅20x奥行き20x高さ10
ロージーボアのシェルターサイズ

爬虫類ショップで売られている生体のほとんどが、ベビー〜ヤングサイズです。これから生体を購入する方には、「幅10x奥行き10x高さ5」程度のシェルターをおすすめします。

シェルターは「すっぽりハマるくらい」もしくは「少し大きいくらい」のサイズ感がベストです。『ヤングの推奨サイズ』なら、お迎えしたほとんどの生体に使えます。サイズ選びに悩んでいる方は、「幅10x奥行き10x高さ5」を選びましょう。

他のサイズや競合メーカーの商品をお探しの方は、関連記事『ヘビのおすすめシェルター』をご覧ください。

水入れ

どのような種類のヘビを飼うにしても、水入れは設置しましょう。毎日の給餌は不要ですが、新鮮な水だけは常に用意しなければなりません。

地上棲のロージーボアに使う水入れは、ゆったりととぐろを巻いて落ち着ける程度の大きさがベストです。

「脱皮前で水分を多めに補給したいとき」「体温を下げたいとき」「体の汚れやダニを落としたいとき」などに、生体は水入れを利用して水浴びができます。

全長60cm〜100cmにしかならない小型種のロージーボアには、比較的小さめの水入れを設置しましょう。以下の表を参考にして、サイズを選んでみてください。

生体の大きさ推奨サイズ[cm]
ベビー幅5x奥行き5x高さ2.5
ヤング幅10x奥行き10x高さ5
アダルト幅15x奥行き15x高さ7.5
フルアダルト幅20x奥行き20x高さ10
ロージーボアの水入れのサイズ

爬虫類ショップで売られている生体のほとんどが、ベビー〜ヤングサイズです。これから生体を購入する方には、「幅10x奥行き10x高さ5」程度の水入れをおすすめします。

『ヤングの推奨サイズ』なら、お迎えしたほとんどの生体に使えます。サイズ選びに悩んでいる方は、「幅10x奥行き10x高さ5」を選びましょう。

他のサイズや競合メーカーの商品をお探しの方は、関連記事『ヘビのおすすめ水入れ』をご覧ください。

ヒーター

エアコンでケージ内の温度を自動管理しない場合は、ヒーターとサーモスタットを設置しましょう。爬虫類専用のヒーターを使えば、ケージ内だけを効率良く保温できます(サーモスタットについては後述)。

ロージーボアの飼育におすすめのヒーターは、GEX社が販売する以下の商品です。

『ヒーティングトップ』は、暖かい空気を下方向に伝えられるヒーターです。天面の外側に設置できるので、ケージ内を圧迫しません。また、生体が触れることもないので、火傷の心配もありません。

「幅45cm以上」のケージを選ぶなら、ヒーターは「Mサイズ」がおすすめです。「Sサイズ」よりも保温能力が高く、冬場の思わぬ温度不足を防ぎやすくなります。サーモスタットで稼働をコントロールできるため、電気代はほぼ変わりません。

稼働するヒーターの個数が多いほど、ケージ内の保温能力は高くなります。日本の冬場はかなり冷え込むので、ケージの大きさに合わせて複数個設置しましょう。

サーモスタット

エアコンでケージ内の温度を自動管理しない場合は、ヒーターと一緒に「サーモスタット」が必要になります。

サーモスタットとは、設定温度になるようにヒーターを自動でオンオフしてくれる装置のことです。付属のセンサーをケージ内に設置するだけで、温度をリアルタイムで調整してくれます。

ロージーボアの飼育におすすめのサーモスタットは、GEX社が販売する以下の商品です。

『タイマーサーモ』は、設定時間ごとに設定温度を変えられるサーモスタットです。設定を昼夜で変えれば、より自然らしい温度変化を再現できます。また、デジタルタイプなので数値が見やすく、誤操作による事故を防ぎやすいのもポイントです。

変温動物であるヘビの飼育において、サーモスタットは最重要のアイテムです。エアコン管理ができない方は、飼育前に必ず用意しましょう。

パネルヒーター

地上棲であるロージーボアは、主に地上で生活します。パネルヒーターは地上付近の空気を効率良く温められるので、非常に相性の良い暖房器具です。

床全面ではなく、1/3〜1/2程度に接するようにケージ床面の外側に設置し、内部に温度勾配を作りましょう。地上付近に温かいエリアと寒いエリアを用意すれば、ヘビが自分自身で体温を調整できます。

これからロージーボアを迎える方が「幅45x奥行き30x高さ30」のケージを選ぶとすると、パネルヒーターは『Mサイズ』がぴったりです。

今後ケージのサイズアップを検討している方は、ワンサイズ上の『Lサイズ』がおすすめです。少し大きくても、ケージからはみ出して使えば何ら問題ありません。

温湿度計

ケージ内の温度・湿度を管理するためには、温湿度計が必要です。サーモスタットを使う場合でも、二重チェック用としての設置をおすすめします。

ヘビの飼育においては、スマホと連携できるデジタル式の温湿度計がとても便利です。

この温湿度計なら、温度・湿度を記録して、連携したスマホで確認できます。また、設定温度を上回ったり、下回ったりしたときに警告が通知されるので、事故を未然に防ぐことも可能です。

IT技術を積極的に活用して、あなたにとってもペットにとっても、安心安全かつ快適な飼育を目指しましょう。

床材

ヘビにとって床材は、温度・湿度・隠蔽性・肌触りなどの「暮らしの快適さ」を決める重要なアイテムです。そのヘビの生態に合わせた最適な床材を使う必要があります。

ロージーボアの飼育に最もおすすめな床材は、「針葉樹チップ」です。

針葉樹チップは、とても汎用性の高い木材チップです。適度な保温性と吸水性があり、地上棲を中心に多くのヘビに使えます。雑菌・悪臭の軽減にも優れています。

ロージーボアに使える床材は、他にもいくつかあります。気になる方は、下記の表を参考にしてください。

床材の種類相性
キッチンペーパー
ペットシーツ
ミズゴケ
針葉樹チップ
バークチップ
ヤシガラ土
砂(サンド)
ロージーボアの床材

それぞれの床材のメリット・デメリット・使い方について、詳しく知りたい方は関連記事『ヘビのおすすめ床材』をご覧ください。

エサ

野生下のロージーボアは、次のような動物を捕食しています。

ロージーボアの食性

げっ歯類の新生児、小型の哺乳類、鳥の雛、コウモリ、カエル、トカゲなどのさまざまな脊椎動物

飼育下でのエサは、ロージーボアの食性に適しており、定期的に入手しやすい「マウス・ラット」がおすすめです。

エサ用のマウスは、ヘビのエサとして最も選ばれているエサです。流通量が多く、通販でも爬虫類専門店でも入手できるので、在庫切れのリスクは少なめです。アダルトだけでなく、成長途中のサイズでも販売されているので、生体の大きさに合わせて選びましょう。

大きさの選び方や他のエサの種類について知りたい方は、関連記事『ヘビのおすすめのエサ』をご覧ください。

他の種類のヘビを見たい方は、ヘビ図鑑【186種類の一覧】をご覧ください。