ホシニラミスナボアとは?おすすめのケージなど飼育用品を紹介

ホシニラミスナボアとは

ホシニラミスナボア
分類爬虫綱
有鱗目
ヘビ亜目
ムカシヘビ上科
ボア科
スナボア亜科
スナボア属
代表名ホシニラミスナボア
別名アラビアスナボア
ジャカールスナボア
英名Arabian Sand Boa
Jayakar’s Sand Boa
学名Eryx jayakari
全長30cm〜40cm
分布サウジアラビア、オマーン、イラン、クェート、アラブ首長国連邦、イラク
生態地中棲
食性トカゲ類。げっ歯類や甲虫の捕食例もあり
繁殖形態卵生(4〜7個)
特定動物該当なし
特定外来生物該当なし
天然記念物該当なし
希少野生動植物種該当なし
ホシニラミスナボアのデータ

ホシニラミスナボアは、全長40cm程度のスナボア属の小型種です。ほとんど真上を向くような位置に眼があります。この形態は、体を砂の中に埋没させて眼だけを露出させ、獲物が近づくと捕食するためです。体色は淡褐色を基調として、背面に鮮やかな橙色の斑紋が乱れたバンド状に入ります。

他の種類のヘビを見たい方は、ヘビ図鑑【186種類の一覧】をご覧ください。

ホシニラミスナボアの飼育に必要なもの

ホシニラミスナボアの飼育に必要なものと購入費用は、次のとおりです。

飼育用品相場価格
ケージ¥ 3,000
シェルター¥ ー
水入れ¥ 1,000
ヒーター¥ 4,000
サーモスタット¥ 10,000
パネルヒーター¥ 3,000
温湿度計¥ 2,000
登り木¥ ー
床材¥ 1,000
エサ¥ 2,000
合計金額¥ 26,000
ホシニラミスナボアの初期飼育費用

すべての飼育用品を集めると、合計でおよそ26,000円かかります。エアコンで温度を管理するなら、ヒーターとサーモスタットは必要ありません。もう少しだけ出費を抑えられるでしょう。

飼い始めた後は、『エアコン・ヒーター類の電気代』『飲み水や霧吹きに使った水の水道代』が毎月、『床材代1,000円』『エサ代2,000円』が2〜3か月ごとに発生します。

ここでは、ホシニラミスナボアの飼育に向いている、おすすめの商品をご紹介します。

飼育ケージ

ホシニラミスナボアは、地中で活動を行う地中棲の小型ヘビです。主に地中で生活するため、床材を「10cm〜30cm程度の深さ」にして設置します。地中を縦横無尽に動き回れるので、地上棲ほどの床面積は不要です。つまり、床面積をやや重視した「少し横長のケージ」、もしくは幅と高さが同じ長さの「正方形型のケージ」を選びましょう。

アダルトでも全長30cm〜40cmにしかならない小型種のホシニラミスナボアは、ケージに大した広さも高さも必要としません。市販のケージだけでも、生体が伸び伸びと動けるレイアウトを組めます。成長に合わせて、次のようなサイズのケージを用意しましょう。

生体の大きさ必須サイズ[cm]推奨サイズ[cm]
ベビー幅30x奥行き30x高さ15幅30x奥行き30x高さ30
ヤング幅30x奥行き30x高さ30幅45x奥行き30x高さ30
アダルト幅45x奥行き30x高さ30幅60x奥行き45x高さ30
フルアダルト幅60x奥行き45x高さ30幅90x奥行き45x高さ45
ホシニラミスナボアのケージサイズ

爬虫類ショップで売られている生体のほとんどが、ベビー〜ヤングサイズです。これから生体を購入する方には、「幅30x奥行き30x高さ30」程度のケージをおすすめします。

『ベビーの推奨サイズ』であり『ヤングの必須サイズ』でもあるケージなら、生体がアダルトになるまでの長い期間使えます。総合的な出費をできるだけ抑えたい方は、「幅30x奥行き30x高さ30」のケージを選びましょう。

他のサイズや競合メーカーの商品をお探しの方は、関連記事『ヘビのおすすめケージ』をご覧ください。

水入れ

どのような種類のヘビを飼うにしても、水入れは設置しましょう。毎日の給餌は不要ですが、新鮮な水だけは常に用意しなければなりません。

地中棲のホシニラミスナボアに使う水入れは、ゆったりととぐろを巻いて落ち着ける程度の大きさがベストです。

ホシニラミスナボアは地中棲なので、水入れに全身浸かって落ち着いている様子は、ほとんど見られません。しかし水入れには「脱皮前に水分を補給しやすい」「体の汚れやダニを落とせる」などの利点があるため、大きいサイズをおすすめします。

全長30cm〜40cmにしかならない小型種のホシニラミスナボアには、比較的小さめの水入れを設置しましょう。以下の表を参考にして、サイズを選んでみてください。

生体の大きさ推奨サイズ[cm]
ベビー幅5x奥行き5x高さ2.5
ヤング幅10x奥行き10x高さ5
アダルト幅15x奥行き15x高さ7.5
フルアダルト幅20x奥行き20x高さ10
ホシニラミスナボアの水入れのサイズ

爬虫類ショップで売られている生体のほとんどが、ベビー〜ヤングサイズです。これから生体を購入する方には、「幅10x奥行き10x高さ5」程度の水入れをおすすめします。

『ヤングの推奨サイズ』なら、お迎えしたほとんどの生体に使えます。サイズ選びに悩んでいる方は、「幅10x奥行き10x高さ5」を選びましょう。

他のサイズや競合メーカーの商品をお探しの方は、関連記事『ヘビのおすすめ水入れ』をご覧ください。

ヒーター

エアコンでケージ内の温度を自動管理しない場合は、ヒーターとサーモスタットを設置しましょう。爬虫類専用のヒーターを使えば、ケージ内だけを効率良く保温できます(サーモスタットについては後述)。

ホシニラミスナボアの飼育におすすめのヒーターは、GEX社が販売する以下の商品です。

『ヒーティングトップ』は、暖かい空気を下方向に伝えられるヒーターです。天面の外側に設置できるので、ケージ内を圧迫しません。また、生体が触れることもないので、火傷の心配もありません。

「幅30cm以下」のケージを選ぶなら、ヒーターは「Sサイズ」を選んでください。「Mサイズ」だと大きすぎて、ケージ内に温度勾配を作りづらくなります。また「幅30cm」を超えるケージの多くは、天面の広さが足らず「Mサイズ」を設置できません。

稼働するヒーターの個数が多いほど、ケージ内の保温能力は高くなります。日本の冬場はかなり冷え込むので、ケージの大きさに合わせて複数個設置しましょう。

サーモスタット

エアコンでケージ内の温度を自動管理しない場合は、ヒーターと一緒に「サーモスタット」が必要になります。

サーモスタットとは、設定温度になるようにヒーターを自動でオンオフしてくれる装置のことです。付属のセンサーをケージ内に設置するだけで、温度をリアルタイムで調整してくれます。

ホシニラミスナボアの飼育におすすめのサーモスタットは、GEX社が販売する以下の商品です。

『タイマーサーモ』は、設定時間ごとに設定温度を変えられるサーモスタットです。設定を昼夜で変えれば、より自然らしい温度変化を再現できます。また、デジタルタイプなので数値が見やすく、誤操作による事故を防ぎやすいのもポイントです。

変温動物であるヘビの飼育において、サーモスタットは最重要のアイテムです。エアコン管理ができない方は、飼育前に必ず用意しましょう。

パネルヒーター

地中棲であるホシニラミスナボアは、主に地中で生活します。パネルヒーターは、ケージの外側から空気を通さず土中を温められるので、非常に効率の良い暖房器具です。

床全面ではなく1/3〜1/2程度に接するようにケージ床面の外側に設置し、内部に温度勾配を作りましょう。土中に温かいエリアと寒いエリアを用意すれば、ヘビが自分自身で体温を調整できます。

これからホシニラミスナボアを迎える方が「幅45x奥行き30x高さ30」のケージを選ぶとすると、パネルヒーターは『Sサイズ』がぴったりです。

今後ケージのサイズアップを検討している方は、ワンサイズ上の『Mサイズ』がおすすめです。少し大きくても、ケージからはみ出して使えば何ら問題ありません。

温湿度計

ケージ内の温度・湿度を管理するためには、温湿度計が必要です。サーモスタットを使う場合でも、二重チェック用としての設置をおすすめします。

ヘビの飼育においては、スマホと連携できるデジタル式の温湿度計がとても便利です。

この温湿度計なら、温度・湿度を記録して、連携したスマホで確認できます。また、設定温度を上回ったり、下回ったりしたときに警告が通知されるので、事故を未然に防ぐことも可能です。

IT技術を積極的に活用して、あなたにとってもペットにとっても、安心安全かつ快適な飼育を目指しましょう。

床材

ヘビにとって床材は、温度・湿度・隠蔽性・肌触りなどの「暮らしの快適さ」を決める重要なアイテムです。そのヘビの生態に合わせた最適な床材を使う必要があります。

ホシニラミスナボアの飼育に最もおすすめな床材は、「砂(サンド)」です。

砂(サンド)は、保温性と熱伝導性に優れた床材です。粒が小さいので熱を広げやすく、地中に快適な空間を作り出せます。湿度が低いので、ダニの発生もある程度抑えられます。

ホシニラミスナボアに使える床材は、他にもいくつかあります。気になる方は、下記の表を参考にしてください。

床材の種類相性
キッチンペーパー
ペットシーツ
ミズゴケ
針葉樹チップ
バークチップ
ヤシガラ土
砂(サンド)
ホシニラミスナボアの床材

それぞれの床材のメリット・デメリット・使い方について、詳しく知りたい方は関連記事『ヘビのおすすめ床材』をご覧ください。

エサ

野生下のホシニラミスナボアは、次のような動物を捕食しています。

ホシニラミスナボアの食性

トカゲ類。げっ歯類や甲虫の捕食例もあり

飼育下でのエサは、ホシニラミスナボアの食性に適しており、定期的に入手しやすい「マウス・ラット」がおすすめです。

エサ用のマウスは、ヘビのエサとして最も選ばれているエサです。流通量が多く、通販でも爬虫類専門店でも入手できるので、在庫切れのリスクは少なめです。アダルトだけでなく、成長途中のサイズでも販売されているので、生体の大きさに合わせて選びましょう。

大きさの選び方や他のエサの種類について知りたい方は、関連記事『ヘビのおすすめのエサ』をご覧ください。

他の種類のヘビを見たい方は、ヘビ図鑑【186種類の一覧】をご覧ください。