シュウダとは?おすすめのケージなど飼育用品を紹介

シュウダとは

シュウダ
分類爬虫綱
有鱗目
ヘビ亜目
ナミヘビ上科
ナミヘビ科
ナミヘビ亜科
ナメラ属
代表名シュウダ
別名タイリクシュウダ
臭蛇
英名Taiwan Stink Snake
学名Elaphe carinata
全長130cm〜250cm
分布ベトナム、中国、台湾、日本(与那国島)
生態地上棲
食性カエル、トカゲ、鳥類とその卵、ネズミやコウモリなどの小型哺乳類。いくつかの種では、共食いの例もあり
繁殖形態卵生
特定動物該当なし
特定外来生物該当なし
天然記念物該当なし
希少野生動植物種該当なし
シュウダのデータ

シュウダは、日本を含むアジアに分布域を持つ大型のナミヘビです。危険を感じると総排泄腔から刺激臭のある分泌物を出すことから『シュウダ』の名が付きました。幼蛇では茶褐色、亜成蛇では黄色の地色に黒い斑紋が並びます。成蛇では茶褐色の地色に灰白色のまだら模様になるものが一般的です。

他の種類のヘビを見たい方は、ヘビ図鑑【186種類の一覧】をご覧ください。

シュウダの飼育に必要なもの

シュウダの飼育に必要なものと購入費用は、次のとおりです。

飼育用品相場価格
ケージ¥ 25,000
シェルター¥ 3,000
水入れ¥ 4,000
ヒーター¥ 5,000
サーモスタット¥ 10,000
パネルヒーター¥ 5,000
温湿度計¥ 2,000
登り木¥ ー
床材¥ 3,000
エサ¥ 2,000
合計金額¥ 59,000
シュウダの初期飼育費用

すべての飼育用品を集めると、合計でおよそ59,000円かかります。エアコンで温度を管理するなら、ヒーターとサーモスタットは必要ありません。もう少しだけ出費を抑えられるでしょう。

飼い始めた後は、『エアコン・ヒーター類の電気代』『飲み水や霧吹きに使った水の水道代』が毎月、『床材代3,000円』『エサ代2,000円』が2〜3か月ごとに発生します。

ここでは、シュウダの飼育に向いている、おすすめの商品をご紹介します。

飼育ケージ

シュウダは、主に地上で活動を行う地上棲の大型ヘビです。地上で伸び伸びと動き回れるように、高さよりも床面積を重視した「横長のケージ」が必要になります。

アダルトでは全長130cm〜250cmにもなる大型種のシュウダは、かなり広いケージを必要とします。ヤングサイズになる頃には、市販のケージだと窮屈に感じるかもしれません。成長に合わせて、次のようなサイズのケージを用意しましょう。

生体の大きさ必須サイズ[cm]推奨サイズ[cm]
ベビー幅60x奥行き45x高さ30幅90x奥行き45x高さ45
ヤング幅90x奥行き45x高さ45幅120x奥行き45x高さ45
アダルト幅120x奥行き45x高さ45幅150x奥行き45x高さ60
フルアダルト幅150x奥行き45x高さ60幅180x奥行き45x高さ60
シュウダのケージサイズ

爬虫類ショップで売られている生体のほとんどが、ベビー〜ヤングサイズです。これから生体を購入する方には、「幅90x奥行き45x高さ45」程度のケージをおすすめします。

『ベビーの推奨サイズ』であり『ヤングの必須サイズ』でもあるケージなら、生体がアダルトになるまでの長い期間使えます。総合的な出費をできるだけ抑えたい方は、「幅90x奥行き45x高さ45」のケージを選びましょう。

他のサイズや競合メーカーの商品をお探しの方は、関連記事『ヘビのおすすめケージ』をご覧ください。

シェルター

主に地上で生活する「地上棲」のシュウダは、シェルターの設置が必要です。樹木のない開けたレイアウトでも、シェルターがあればヘビは体を隠すことができ、心を落ち着けられます。

また天井から降り注ぐ熱い空気を遮断したり、ゴツゴツとした表面に体を擦りつけて脱皮をしたりと、シェルターは大活躍です。

全長130cm〜250cmにもなる大型種のシュウダには、大型のシェルターを選ばなければなりません。フルアダルトの対応サイズだと、市販のシェルターには現存ないでしょう。以下の表を参考にして、サイズを選んでみてください。

生体の大きさ推奨サイズ[cm]
ベビー幅15x奥行き15x高さ7.5
ヤング幅20x奥行き20x高さ10
アダルト幅25x奥行き25x高さ12.5
フルアダルト幅30x奥行き30x高さ15
シュウダのシェルターサイズ

爬虫類ショップで売られている生体のほとんどが、ベビー〜ヤングサイズです。これから生体を購入する方には、「幅20x奥行き20x高さ10」程度のシェルターをおすすめします。

シェルターは「すっぽりハマるくらい」もしくは「少し大きいくらい」のサイズ感がベストです。『ヤングの推奨サイズ』なら、お迎えしたほとんどの生体に使えます。サイズ選びに悩んでいる方は、「幅20x奥行き20x高さ10」を選びましょう。

他のサイズや競合メーカーの商品をお探しの方は、関連記事『ヘビのおすすめシェルター』をご覧ください。

水入れ

どのような種類のヘビを飼うにしても、水入れは設置しましょう。毎日の給餌は不要ですが、新鮮な水だけは常に用意しなければなりません。

地上棲のシュウダに使う水入れは、ゆったりととぐろを巻いて落ち着ける程度の大きさがベストです。

「脱皮前で水分を多めに補給したいとき」「体温を下げたいとき」「体の汚れやダニを落としたいとき」などに、生体は水入れを利用して水浴びができます。

全長130cm〜250cmにもなる大型種のシュウダには、比較的大きめの水入れを設置しましょう。以下の表を参考にして、サイズを選んでみてください。

生体の大きさ推奨サイズ[cm]
ベビー幅15x奥行き15x高さ7.5
ヤング幅20x奥行き20x高さ10
アダルト幅25x奥行き25x高さ12.5
フルアダルト幅30x奥行き30x高さ15
シュウダの水入れのサイズ

爬虫類ショップで売られている生体のほとんどが、ベビー〜ヤングサイズです。これから生体を購入する方には、「幅20x奥行き20x高さ10」程度の水入れをおすすめします。

『ヤングの推奨サイズ』なら、お迎えしたほとんどの生体に使えます。サイズ選びに悩んでいる方は、「幅20x奥行き20x高さ10」を選びましょう。

他のサイズや競合メーカーの商品をお探しの方は、関連記事『ヘビのおすすめ水入れ』をご覧ください。

ヒーター

エアコンでケージ内の温度を自動管理しない場合は、ヒーターとサーモスタットを設置しましょう。爬虫類専用のヒーターを使えば、ケージ内だけを効率良く保温できます(サーモスタットについては後述)。

シュウダの飼育におすすめのヒーターは、GEX社が販売する以下の商品です。

『ヒーティングトップ』は、暖かい空気を下方向に伝えられるヒーターです。天面の外側に設置できるので、ケージ内を圧迫しません。また、生体が触れることもないので、火傷の心配もありません。

「幅45cm以上」のケージを選ぶなら、ヒーターは「Mサイズ」がおすすめです。「Sサイズ」よりも保温能力が高く、冬場の思わぬ温度不足を防ぎやすくなります。サーモスタットで稼働をコントロールできるため、電気代はほぼ変わりません。

稼働するヒーターの個数が多いほど、ケージ内の保温能力は高くなります。日本の冬場はかなり冷え込むので、ケージの大きさに合わせて複数個設置しましょう。

サーモスタット

エアコンでケージ内の温度を自動管理しない場合は、ヒーターと一緒に「サーモスタット」が必要になります。

サーモスタットとは、設定温度になるようにヒーターを自動でオンオフしてくれる装置のことです。付属のセンサーをケージ内に設置するだけで、温度をリアルタイムで調整してくれます。

シュウダの飼育におすすめのサーモスタットは、GEX社が販売する以下の商品です。

『タイマーサーモ』は、設定時間ごとに設定温度を変えられるサーモスタットです。設定を昼夜で変えれば、より自然らしい温度変化を再現できます。また、デジタルタイプなので数値が見やすく、誤操作による事故を防ぎやすいのもポイントです。

変温動物であるヘビの飼育において、サーモスタットは最重要のアイテムです。エアコン管理ができない方は、飼育前に必ず用意しましょう。

パネルヒーター

地上棲であるシュウダは、主に地上で生活します。パネルヒーターは地上付近の空気を効率良く温められるので、非常に相性の良い暖房器具です。

床全面ではなく、1/3〜1/2程度に接するようにケージ床面の外側に設置し、内部に温度勾配を作りましょう。地上付近に温かいエリアと寒いエリアを用意すれば、ヘビが自分自身で体温を調整できます。

これからシュウダを迎える方が「幅90x奥行き45x高さ45」のケージを選ぶとすると、パネルヒーターは『Lサイズ』がぴったりです。

今後ケージをサイズアップしたときは、それに合わせてパネルヒーターを追加しましょう。

温湿度計

ケージ内の温度・湿度を管理するためには、温湿度計が必要です。サーモスタットを使う場合でも、二重チェック用としての設置をおすすめします。

ヘビの飼育においては、スマホと連携できるデジタル式の温湿度計がとても便利です。

この温湿度計なら、温度・湿度を記録して、連携したスマホで確認できます。また、設定温度を上回ったり、下回ったりしたときに警告が通知されるので、事故を未然に防ぐことも可能です。

IT技術を積極的に活用して、あなたにとってもペットにとっても、安心安全かつ快適な飼育を目指しましょう。

床材

ヘビにとって床材は、温度・湿度・隠蔽性・肌触りなどの「暮らしの快適さ」を決める重要なアイテムです。そのヘビの生態に合わせた最適な床材を使う必要があります。

シュウダの飼育に最もおすすめな床材は、「針葉樹チップ」です。

針葉樹チップは、とても汎用性の高い木材チップです。適度な保温性と吸水性があり、地上棲を中心に多くのヘビに使えます。雑菌・悪臭の軽減にも優れています。

シュウダに使える床材は、他にもいくつかあります。気になる方は、下記の表を参考にしてください。

床材の種類相性
キッチンペーパー
ペットシーツ
ミズゴケ
針葉樹チップ
バークチップ
ヤシガラ土
砂(サンド)
シュウダの床材

それぞれの床材のメリット・デメリット・使い方について、詳しく知りたい方は関連記事『ヘビのおすすめ床材』をご覧ください。

エサ

野生下のシュウダは、次のような動物を捕食しています。

シュウダの食性

カエル、トカゲ、鳥類とその卵、ネズミやコウモリなどの小型哺乳類。いくつかの種では、共食いの例もあり

飼育下でのエサは、シュウダの食性に適しており、定期的に入手しやすい「マウス・ラット」がおすすめです。

エサ用のマウスは、ヘビのエサとして最も選ばれているエサです。流通量が多く、通販でも爬虫類専門店でも入手できるので、在庫切れのリスクは少なめです。アダルトだけでなく、成長途中のサイズでも販売されているので、生体の大きさに合わせて選びましょう。

大きさの選び方や他のエサの種類について知りたい方は、関連記事『ヘビのおすすめのエサ』をご覧ください。

他の種類のヘビを見たい方は、ヘビ図鑑【186種類の一覧】をご覧ください。