ボールパイソンのアダルト・ヤング・ベビーの4つの違い!

「ボールパイソンのベビーとアダルトはどう違うんだろ?個体の大きさやエサの種類も変わるのかな。初心者が飼い始めるならどっちがいいかな」

あなたはボールパイソンベビーとアダルトの違いが分かりますか?

この違いを知れば、飼育の満足度や出費をコントロールできます。

この記事では、単にベビーとアダルトのサイズ感を比較するだけではなく、その他の項目も比較します。

これから飼育を始める人、現飼育者どちらにとっても参考になるはずです。

ボールパイソンのベビーとアダルトの違い

卵から顔を出した生まれたてのボールパイソン

見た目の違い

上の画像は、私が飼っているペットの写真です。

ご覧のように、ベビーは色素が濃く、アダルトは色素が薄くなっています。

特徴:ボールパイソンは成長と共に色素が薄くなっていきます。

この性質を爬虫類界隈では「ブラウンアウト」と呼びます。

そのため、飼い始めるモルフ(品種)を選ぶときは、「アダルトになった姿を見据えて」購入すべきです。

ベビーのときの見た目が好きで飼い始めた人は、成長していくとき裏切られた気分になるかもしれません。

自分がそのモルフを購入するときは、ネットで検索するなど「アダルトになった姿」を確認してから決定しましょう。

  • ボールパイソンの色素は、アダルトになるほど薄くなっていく
  • 見た目でモルフ(品種)を選ぶときは、アダルトになった姿をイメージしてから購入する

全長サイズの違い

ボールパイソンの全長サイズは、平均110~150cmと言われています。

その中で、ベビーやセミアダルト、アダルトなどの明確な基準はありません。

正直、ボールパイソンは個体差が大きいし、給餌の方法にも左右されるので、個体の大きさは年齢で決まりません。

そのためボールパイソンをベビーやアダルトのくくりで分ける意味はほとんどありません。

しかし、くくりがある以上、ある程度の目安が欲しいですよね。

そこで個人的な大きさの目安だけ述べておきます。

ベビー:110cmくらいか、それ以下のサイズ

セミアダルト:ベビーとアダルトの中間くらいの大きさ

アダルト:150cmくらいか、それ以上のサイズ

でも通常、ボールパイソンの全長なんて生体を引き延ばさないんだから知らないですよね(-_-;)

そこで、ベビーとアダルトの違いはこれから説明する飼育環境やエサの大きさで選ぶ方が分かりやすいかもしれません。

飼育環境の違い

ボールパイソンの飼育用のケージは、ちょうどいい大きさを選ぶ必要があります。

一般的には、面積がとぐろを巻いた状態の約3~5倍、高さが30~45cmがベストです。

詳しくは下記の記事で解説しています。

ボールパイソンのおすすめ飼育ケージ!失敗しないサイズ選び

つまりベビーならそれだけ小さいケージを、アダルトなら大きいケージを用意する必要があります。

ケージが大きくなる分、暖房器具や水入れ、シェルターなどの飼育用品もサイズアップします。

そのため、飼い始めるボールパイソンが大きくなればなるほど、飼育の初期費用も掛かってしまうと考えてください。

  • ボールパイソンのケージは、面積がとぐろを巻いた状態の約3~5倍がベスト
  • ベビーよりもアダルトの方が飼育環境にかかる初期費用は高い

エサの大きさ・頻度の違い

ボールパイソンのエサは、齧歯類(マウスやラット)が一般的です。

ベビーからアダルト(小)くらいまでは、マウスの大きさであれば十分育てられます。

エサの大きさを決める目安は、個体の一番太い部分と同じ大きさのマウスを選びましょう。

マウスの各サイズと成体のサイズ別の給餌頻度は下記のとおりです。

マウスの大きさ1匹当たりの値段適した成長段階給餌頻度1ヶ月当たりの餌代
ピンクマウス100円幼少期(ベビー)週2回800円
ファジーマウス170円1360円
ホッパー200円亜成体(セミアダルト)週1回800円
アダルト(S)240円960円
アダルト(M)280円成体(小)(アダルト)2週間1回560円
アダルト(L)320円640円
リタイア300円成体(中)(アダルト)2週間1回各2匹1200円(高いのでラットへの移行を検討)

以上のように、マウスが大きくなればなるほど給餌頻度も低くなり、出費も減少します。

そのため、ベビーよりアダルトの方が比較的エサ代(固定費)が安価になることが分かります。

  • ボールパイソンのエサは、一番太い部分と同じ大きさのマウスがベスト
  • 個体が大きくなればなるほど、エサのマウスは大きくなって給餌頻度が低くなり、結果的にエサ代は安価になる。

その他の違い

その他、気にすべきほどではないものもまとめてみました。

 糞尿の量糞の回数電気代繁殖の可否
ベビー少ない多いケージが小さいので低いできない
アダルト多い少ないケージが大きいので高いできる場合が多い

初心者が飼い始めるならベビー?アダルト?

結論からお伝えすると、個人的には「どちらでも良い」と思います。

なぜなら、ベビーでもアダルトでも両方メリット・デメリットがあるからです。

メリット・デメリットについて、下記の表にざっくりとまとめてみました。

 メリットデメリット
ベビー・小さい頃からの成長過程を楽しめる
・成長と共に自分自身も学んでいける
・飼育ケージなどの初期費用が比較的安い
・アダルトになるにつれ、見た目が変化する
・エサ代が比較的高い
・エサ食いが不安定な場合が多い
・初心者は拒食に陥ると焦ってしまう
アダルト・エサ食いが安定している場合が多い
・拒食になってもある程度体力があるので心配いらない
・見た目の変化が少ない
・エサ代が比較的安い
・小さい頃の姿が分からない
・見た目が大して変わらず、育てた実感が湧きづらい
・飼育ケージなどの初期費用が比較的高い

以上のように、飼育初心者が飼い始めるなら自分の飼育スタイルあった方を選べばいいと思います。

なおベビーのデメリットについては、誰しもがある程度勉強すれば乗り越えられるので恐れる必要はありません。

ベビーのときに陥りがちの「拒食」による焦りは、誰しもが経験することです。

拒食についての詳しい解説は下記の記事を参考にしてください。

ボールパイソンのベビーとアダルトのまとめ

以上、ボールパイソンのベビーとアダルトの違いは?大きさやエサを比較?でした!

ボールパイソンは見た目やエサの頻度など、成長を通じて変化する項目が他の動物とは異なるように感じます。

ペットとして手間がかかりにくい部類ではありますが、生体への理解をおろそかにしていいわけではありません。

参考書や解説サイト、ブリーダーさんなどから積極的に学んでいきましょう!