ボールパイソンの年齢別の大きさと最大!成長速度がすごい!

あなたはボールパイソンについて知っていますか?

ボールパイソンは、ペットスネークとして最も人気なヘビです。

その理由は、私たち人間が好きになってしまうような「他のペットにない特殊な生態」をしているからです!

この記事ではボールパイソンの生態について、詳しく解説します。

ボールパイソンの最大の大きさ、成長速度、寿命、性格、エサ、繁殖などなど、網羅して学べば一気に理解を深めるでしょう!

ボールパイソンの大きさ・最大

ボールパイソンの全長サイズは、平均110~150cmです。

アダルトになると最大全長2m近くまで成長する個体もいます。

野生のボールパイソンには、2m近い巨体がちらほら見られていましたが、飼育下では必ずしも最大まで育つとは限りません。

ボールパイソンの寿命は長く、アダルトサイズになっても成長を続けるため、最大の大きさになるとしても数年間必要です。

またオスよりもメスの方がやや大きくなると傾向があると言われています。

ここまで聞くと非常に巨大なパイソンを思い浮かべてしまうそうですが、ヘビはとぐろを巻いた状態でいることが多いので、数値以上には大きく感じません。

とぐろを巻いた状態の大きさは、感覚的に表すとベビーなら片方の手のひらに乗るくらい、アダルトなら両方の手のひらから少しあふれるくらいですね。

ニシキヘビの中では小型な部類に入るため、大人しい性格や愛らしい見た目と相まり、ペットスネークとして人気を誇っています。

ボールパイソンの成長速度

ボールパイソンの成長速度は、対数関数グラフのようだと思います。

▼成長速度を表す年齢と大きさのグラフ(イメージ)

幼少期(ベビー)の頃は、グングン成長して亜成体(セミアダルト)サイズまで育ちます。

しかし亜成体から成体(アダルト)サイズになるのは、もう少しゆっくりなイメージです。

でもこれはどの動物でも似たような特徴かもしれませんね。

しかしボールパイソンは、エサの大きさや給餌の頻度によって成長速度が変わる傾向があります。

  • ボールパイソン自身の食欲
  • 飼い主の飼育スタイル

ボールパイソンの中には環境や性格から拒食におちいって、餌を食べなくなる期間があります。

また飼育者には自分のボールパイソンを早く繁殖できる個体に成長させるため、給餌回数を増やしたり、エサを大きくして育てることがあります。

そのためボールパイソンの大きさは、一概に年齢で決まるわけではないのです。

ボールパイソンの寿命

ボールパイソンを終生飼育するための3つのポイント

ボールパイソンの寿命は、様々な説がありますが10~20年くらいは生きると考えられます。

信頼できる書籍では、ボールパイソンの寿命について次のように記載されていました。

平均して10年前後と言われていますが、20~30年生きた記録もあるようなので、上手に飼育できれば20年前後飼育を楽しめるヘビだと思います。

長友瑞生「ボールパイソンの教科書 (飼育の教科書シリーズ)」笠原出版社

またGoogleで「ボールパイソン 寿命」と検索すると次のような結果が出ます。

ボールニシキヘビ: 30年

Google検索

他のサイトを見ても寿命についてはっきりと述べているところはありません。

ボールパイソンの寿命がはっきりしない理由は、モルフの多様さによる個体差や飼育スタイルが原因だと思います。

少なくともボールパイソンは最大30年前後生きる可能性があると理解したうえで、飼育を考えましょうね。

ボールパイソンの寿命については、下記の記事で詳しく解説していますので参考にどうぞ。

ボールパイソンの性格

ボールパイソンの性格は、ヘビの中でもかなり大人しい部類です。

その理由は、名前の由来と重なるものでもありますので紹介しておきますね。

ボールパイソンの名前の由来は、「外敵や危険から身を守るときボールのように丸くなる」様子からきています。

そのため、ボールパイソンは種族からして防御体質であり、大人しい性格を持つ個体が多いです。

しかし当然性格は一概に決められず、中には臆病過ぎて人間にまったく慣れない個体や何でもお構いなしのやんちゃな個体もいます。

神経質で臆病な個体は、人間に慣れるのが遅かったり、拒食になったりすることがあります。

飼育を考える際は、販売店やブリーダーに必ず各個体の性格を聞いてから選びましょう。

ボールパイソンの餌(エサ)

ボールパイソンのエサは、基本的に齧歯類(マウスやラット)です。

マウスはボールパイソンにとっての完全栄養食といわれるほどで、1匹で成長に必要なすべての栄養を補給できます。

飼育下ではウズラヒナやスーパーの鶏肉を与える飼育者もいますが、おやつ代わりや拒食を止めさせるきっかけのためです。

基本的にボールパイソンの飼育では、マウスやラットを扱うことは避けれません。

入手方法として、自分でつがいを飼って増やす、または冷凍されたものを購入するの2択です。

エサについては、以下の記事で詳しく解説しています。

ボールパイソンの繁殖

ボールパイソンの繁殖は、飼育者なら誰もが挑戦したくなるものです。

野生のボールパイソンは、雨季と乾季のあるアフリカ大陸に生息し、日本でいう12月頃から交尾をはじめ、2月頃に産卵が始まります。

飼育下では、温度・湿度の設定や給餌頻度を調整することで、アフリカの環境を再現し、繁殖させることが可能です。

多種多様なモルフ(品種)を組み合わせることで、自分なりのモルフを持つ個体を産ませられます。

▼モルフの例

モルフはコレクション性が強く、販売店ではなく個人飼育者でも繁殖に挑戦する人が多いです。

具体的な繁殖方法については、書籍「石附智津子『ボールパイソン完全飼育:飼育、繁殖、さまざまな品種のことがよくわかる (PERFECT PET OWNER’S GUIDES)』誠文堂新光社」が詳しく解説しているのでオススメです。