コーンスネークの床材はどれを選ぶべき?種類が多すぎてわかんない!おすすめの商品を教えてほしい
そんな悩みに答えて、この記事ではコーンスネークの床材について解説します。床材選びは、飼育における大切なポイント。自分のモチベーションのためにも、ペットの居心地の良さのためにも失敗したくないもの。
今回はコーンスネークの飼育で使われる商品を、人気なものから珍しいものまでそろえました。正しい選び方と注意点を理解して、あなたの飼育スタイルにぴったりなベストな床材を選びましょう!
コーンスネークの床材の選び方
種類も商品数も多くて、何を選んだらいいか迷ってしまうコーンスネークの床材。そこで間違った床材を使わないよう、まずは選び方から解説します。床材の選ぶときは、次の3つのポイントに気を付けましょう。
- 見た目で選ぶ
- 材質で選ぶ
- 価格で選ぶ
- 交換の簡単さで選ぶ
見た目で選ぶ
飼育者がパッと見の直感で決めるのも、床材の選び方。あなたの理想とする飼育レイアウトに合う床材を選びましょう。床材は材質によってビジュアルが大きく変わります。
このときコーンスネークの体色との兼ね合いを考えるのがポイント。暗めの床材なら、明るい体色のコーンスネークが際立ちます。反対に暗めの体色なら、明るい床材にすれば生体の渋さやかっこよさが映えるでしょう。
材質で選ぶ
もっともオーソドックスな選び方が材質で決める方法です。一般的に爬虫類の飼育で使われる床材は、数え切れないほどの種類があります。コーンスネークの飼育に適した材質の床材を選びましょう。
- 広葉樹
- 低刺激の針葉樹チップ
- ヤシガラ
- バークチップ
- ペットシーツ
- キッチンペーパー
- 砂
- 土
- 水苔
なお適さない床材であっても、レイアウトを作るときケージの一部として採用する程度なら構わないでしょう。あくまで飼育者のエゴですが、その方がペットも楽しそうに見えますよね!
価格で選ぶ
価格で選ぶのも、現実的で素晴らしい考え方です。床材は飼育を続ける中で、もっとも使用頻度が高い消耗品です。たとえ単価が安くても、何度も交換すればバカになりません。
そのため飼育上級者のなかには、コスパ重視でペットシーツやキッチンペーパーを使う人もいます。特に飼育数が多くなると床材だけでも出費がかさむので、価格を優先する人が多くなるのです。
交換の簡単さで選ぶ
自分の首を絞めないために、交換の簡単さで選ぶのも悪くないでしょう。床材の種類によって、交換頻度も簡単さも違います。最初は見た目を重視しても、段々と面倒に感じるのは人間だから仕方ありません。
自然風レイアウトを目指すと、やはり広葉樹チップやヤシガラを選びます。しかし生体が排泄するたびに、交換するのは容易じゃありません。面倒な人は丸ごと替えられるペットシーツやキッチンペーパーを選びましょう。
コーンスネークの床材の注意点
続いてはコーンスネークの床材を選ぶときの注意点を解説します。ココを押さえておかないと、いずれきっと後悔します。安直に床材を選ばないので、次のポイントを意識してみてくださいね。
- 生体により好みが異なる
- 自分の好みを押し付けない
- コスパ重視は賢い考え方
生体により好みが異なる
同じコーンスネークでも、生体によって好みは違います。人間と一緒で個人差(個体差)があるからです。そのため自分のペットをよく観察して、好みを知ることが大切です。
たとえば床材を変えた後、エサを食べなくなることがあります。環境が変わると、慣れるまで落ち着かない生体もいますが、単純に床材が気に食わない可能性も。そんなときは一度床材を戻して様子を見ましょう。
自分の好みを押し付けない
「私はこの床材を使って、自然を再現するんだ!」と意気込むのはいいですが、それはあくまで飼育者のエゴ。あなたのペットが望んでいるとは限りません。
床材を選ぶときは、自分の好みを押し付けず、あくまでペットの好みを優先しましょう。ペットがのびのびと過ごせる飼育環境を作りつつ、自分好みのレイアウトを目指すのが理想の飼い方です。
コスパ重視は賢い考え方
床材を選ぶとき「ペットシーツやキッチンペーパーだと生体がかわいそう!」と感じる方もいるかもしれません。しかしお金がなくなってエサも買えない、ケージも新調できないでは話になりません。
そのためコスパを重視して床材を選ぶのは、悪いことではありません。ランニングコストを下げるのは、飼育を継続する上で大切なことです。それに飼育を続ける中で、床材選びはいつでもできますからね。
コーンスネークのおすすめ床材9選
正しい選び方と意識してほしい注意点がわかったところで、床材を選んでいきましょう。今回はコーンスネークの飼育で使われる有名な床材から、珍しいものまで豊富な種類をご用意しました。じっくりと吟味してベストな床材を探していきましょう!
針葉樹チップ
ペットスネーク用に開発された低刺激の針葉樹チップ。専用の床材として開発され、多くの飼育者に選ばれているので安心感は抜群です。こちらもフンが見つけやすく、誤飲しても構わないところがポイント。
広葉樹チップ
爬虫類やげし類用に開発された広葉樹チップ。刺激が少ないので、安心して使える自然系の床材です。明るい色合いなので、フンも簡単に見つけられます。誤飲しても大丈夫なくらい粒が小さいので、初心者におすすめです。
パームマット
ヤシガラを細かく砕いて作られる爬虫類用のパームマット。焦げ茶色の色合いは、よりリアルな自然風レイアウトを目指す方にぴったりです。
ヤシガラ特有の高い脱臭・吸臭力は、他のチップにないポイント。ただし暗い色合いも相まって、フンが見つけづらいのが痛いところです。
バークチップ
天然ベイマツ100%で作られる爬虫類用のバークチップ。小粒のチップが多い中、唯一ゴツゴツとした大きな粒の床材です。
見た目が映えるし、汚れても簡単に交換もできるのが嬉しいポイント。ただし誤飲したときの危険性が高いので、初心者は取り扱い注意です。
デザートソイル
爬虫類用に作られたデザートソイル。コーンスネークの飼育には適していませんが、レイアウトの一部に使う程度なら問題ありません。自然な景観を再現しやすいブラウンの色味と、優れた消臭・保湿力が魅力的です。
デザートサンド
爬虫類用に作られたデザートサンド。本来は乾燥地帯に生息するトカゲや昆虫のために使われます。レイアウトの中で小さな遊び場を作るために、砂漠を再現してみたい方におすすめです。
水苔
観葉植物の栽培や爬虫類の床材として使われる水苔。水をたっぷり含ませれば、ケージ内で多湿な環境を作り出せます。コーンスネークの飼育で使うなら常時設置ではなく、脱皮不全対策として活用したいところです。
ペットシーツ
Amazonで大人気のペットシーツ。犬のために開発された商品ですが、ペットスネークの床材としても優秀です。大量の枚数を安く購入できるので、コスパは抜群。汚れたら丸ごと取り替えるだけで清潔な環境を守れます。
キッチンペーパー
吸収力がハンパない業務用のクッキングペーパー。他の商品とは違い、水をたっぷり吸ってくれるので、爬虫類の飼育に向いています。排泄物で汚れたり、水入れの水がこぼれたりしたら、丸ごと取り替えるだけです。
床材と一緒に買いたい便利グッズ3選
続いては飼育生活を快適にする、床材と一緒に買ってほしい便利グッズをご紹介します。初心者こそ持っていてほしいアイテムを揃えました。予算に余裕があるなら、床材と合わせて入手しましょう!
消臭スプレー
爬虫類用に開発された消臭スプレー。ケージ内に吹き付ければ、バクテリアがニオイのもとになる悪臭成分を分解してくれます。
定期的に使うことで、バクテリアが定着して、消臭力がアップするようです。爬虫類用なので生体への悪影響も考慮され、安心して使えます。
防ダニスプレー
ヘビ用に開発された防ダニスプレー。120種類の天然植物成分により、飼育床やケージ内におけるダニや雑菌などの発生を抑えてくれます。ヘビに有害なアルコールは一切使用していません。
ラクラクすくいスコップ
チップ系の床材を簡単に交換できるすくいスコップ。深型形状により、床材をごっそりとすくえます。日常的な床材交換をラクにしてくれる、時短・便利グッズです。
コーンスネークの床材の使い方
それでは具体的な床材の使い方をご紹介します。床材ごとに特徴は違いますが、押さえておくべきポイントは大して変わりません。今回は以下の3項目について解説していきます。
- 床材の設置・交換方法
- 床材の交換タイミング
- 床材の廃棄方法
床材の設置・交換方法
基本的には、ひとつの床材をケージ底面に敷くだけで設置完了です。
チップ系の床材は、1〜3センチの厚さになるよう敷き詰めましょう。ある程度の厚さがあれば、生体が潜って暖を取りやすいし、尿も吸収できます。
ペットシーツ・キッチンペーパーは、ケージの大きさに合わせて折りたたむ、もしくはカットして敷きます。キッチンペーパーの場合は、2,3枚を重ねてあげると厚さが増して安心です。
その他特殊な床材は、レイアウトの中で専用のスペースを確保して設置しましょう。あくまでベースは、コーンスネークに適する床材を使います。床材が混ざり合わないよう、ついたてを置いてから敷くのがおすすめです。
床材の交換タイミング
コーンスネークの床材を交換するタイミングは、次のとおりです。
- 生体が糞尿をしたとき
- 水入れが倒れて水浸しのとき
- しばらく全交換していないとき
糞尿で汚れた床材は、雑菌だらけで臭いもひどく、生体の病気・体調不良の原因になります。またストレスを与えてしまい、拒食に繋がる危険性も。糞尿をしたら必ず交換しましょう。
水入れが倒れて水浸しになったときも、雑菌の繁殖を避けるためにできれば交換してください。そしてこれらの理由がない場合でも、清潔な環境を保つため、定期的に全交換することをおすすめします。
交換した床材の廃棄方法
交換した床材は、種類によって廃棄方法が異なります。地域により違うこともありますが、一般的な廃棄方法は、次のとおりです。
- チップ系:燃えるゴミ
- ペットシーツ・キッチンペーパー:燃えるゴミ
- サンド系:燃えないごみ
廃棄方法は、地方自治体により決められています。上記はあくまで参考にして、廃棄するときは念のためご自分で確認してください。
コーンスネークの床材のよくあるトラブル
最後にコーンスネークの床材に関するよくあるトラブルとその対処方法についてご紹介します。どれも長い飼育生活のなかで、一度は体験するトラブルです。不測の事態に備えるため、予備知識として頭に入れておきましょう。
- 生体が床材の下に潜る
- ダニが発生した
- 誤飲してしまった
生体が床材の下に潜る
生体が床材の下に潜り込むのは、よくあるトラブル。といっても、生体は望んでその位置にいます。だから焦ることも、心配することも必要ありません。姿が見たいからといって、無理やり地上に引き上げるのはやめましょう。
ただしケージ内が寒すぎるゆえに、床材に潜って暖を取っている可能性もあります。観察するたびに潜っているようなら、ケージ内の温度が低すぎないか確認してみてください。
ダニが発生した
ダニが発生したら早急に対処が必要です。ヘビダニが寄生したコーンスネークは、貧血や敗血症を引き起こします。対処しなければ、簡単に命を落とすでしょう。
自分でダニを取ることもできますが、素人なら動物病院にかかることをおすすめします。またヘビダニを駆除後は、ケージ内を徹底的に清掃し、いあっまで使っていた床材を変更しましょう。
誤飲してしまった
誤飲してしまったとしても、粒が小さい床材なら糞尿と一緒に排出されるので心配無用です。ただしバークチップのような1粒が大きい床材は、うまく排出できない可能性があります。
またキッチンペーパー・ペットシーツを誤飲した場合は、早急な対処が必要です。動物病院にかかり、獣医師から適切な処置を受けましょう。
いろいろな床材を試してみよう!
今回は「コーンスネークの床材」について解説しました。どんな床材を選ぶかは飼育の醍醐味です。ペットにとっても、飼育者にとってもベストな床材を選びたいもの。いろいろな床材を試してみましょう!