「ボールパイソン飼育のおすすめの床材を知りたい。床材は何を選んだらいいの?種類ごとに交換頻度も知りたいな。誤飲の危険性を学んで、安全なエサやりをしたい」
ボールパイソンをいざ飼い始めよう!と思ったとき、悩みやすいのは床材の選択ですよね・・・
そこで今回は床材の選び方や種類を解説したうえで、ボールパイソン飼育者の私がおすすめ商品を紹介します!
ペットにとって少しでも快適な空間を作り、さらに自分が満足できるレイアウトを自作できるよう頑張りましょう!
ボールパイソンの床材を選ぶ5つのポイント
①ボールパイソン飼育の「衛生管理の難しさ」
ペットを飼育する上で大切なのは衛生管理です。
なぜならボールパイソンは人間と同じように、病気になったりケガをしたりするからです。
原因は感染症やアレルギー、ホルモン関係、やけどや転倒の物理的要因など様々です。
しかし特に床材を選ぶときに気を付けるのは、やはりウィルスとダニの発生・増殖でしょう。
そこで衛生管理面で大切なウィルスとダニの発生・増殖を抑えるためには以下の2点がポイントになってきます。
ウィルスとダニの発生・増殖を抑えるポイント
- 床材をキレイな状態で維持できているか
- 床材が不衛生になる前に、まめに交換できているか
床材をキレイな状態で維持するためには、ボールパイソンが排泄した糞や小便を取り除く必要があります。
このときボールパイソンのケージを掃除については、次のように考えましょう!
ボールパイソン飼育ケージの掃除の考え方
- 床材の汚れた部分だけを取り除くのであれば、不衛生な状態が蓄積される
- 床材自体を全取り換えするのであれば、衛生状態はリセットされる
いくら自分としては糞や小便を部分的に取り除いたと思っても、完璧な衛生状態を維持するのは難しいです。
また木材のチップタイプや土・砂系の床材を使っていれば、毎回ケージ内のすべての床材を交換するのは手間もかかるし、コスパも最悪です。
②ボールパイソン飼育の「床材を使った保温と保湿」
ボールパイソンの飼育にとって大切なのは、保温と保湿です。
ボールパイソンの飼育ケージは、基本的に温度勾配(温度の高いところと低いところがある状態)を持たせて、28~32度くらいにするのがベストです。
そこでボールパイソンのケージ内の温度管理に大切なのは暖房器具の性能、ケージの密閉度と通気性、そして床材の保温性・保湿性の3つになります。
床材の材質がより立体的な構造であるほど空気や水をため込み、保温性や保湿性の高くなる傾向があります。
立体的な構造の点で考えると、チップ系➡土・砂系➡シート系の順番でより優れていますよね。
③ボールパイソン飼育の「ケージ内のレイアウト構成」
ボールパイソンにとって最も快適な飼育環境を追求しつつも、飼い主の自己満足も大切です。
床材はケージ内のレイアウトを構成する「かなめ」になります。
そのため床材を選ぶときは、性能や価格だけではなく、見た目を重視するのも悪くないと私は思います。(ただしボールパイソンにとって害のあるものは当然ダメ!)
人によって目指すべきケージ内のレイアウトは異なりますので、一概にこの床材のデザイン性が高いとは言いきれません。
ただし、一般的な感性の人は、シート系のまっさらでまったいらな床面よりも、野生を想像させるチップ系や土・砂系の床材を好むと思います。
④ボールパイソン飼育の「床材の交換頻度とコスパ」
ボールパイソンのような長寿のペットを飼育するうえで、コスパは非常に大切です。
保温・保湿性やレイアウトなどをこだわるあまりに、チップ系や土・砂系の木材にお金をかけすぎて破綻してはいけません!
お金がかかるのが嫌なばっかりに、床材の交換を渋ったりすれば、どんどん衛生環境が悪くなってボールパイソンが病気になってしまいます。
床材を選ぶときは交換時期を考えて1日あたりにいくらかかるのかを計算しましょう!
基本的には、チップ系や土・砂系の床材を頻繁に交換して衛生環境を保つのであれば、シート系の床材を使って毎回全取り換えした方が安くなります。
⑤ボールパイソン飼育の「床材誤飲の危険性」
ボールパイソンを飼育する上で、「床材誤飲の危険性」は初心者が最も重視するポイントです。
ボールパイソンの基本的なエサは、マウスやラットです。
冷凍のマウス・ラットを解凍して給餌するときは、ピンセットで疑似餌(生きているように見せかけるエサ)として見せて、一瞬のうちに食いつかれます。
このとき、エサと一緒に床材を巻き込まないがが非常に大切です。
ボールパイソンがエサに夢中になると、食いつく瞬間や捕食中は無防備なってエサ以外のことは考えられなくなります(たぶんね!)。
もし床材がエサと一緒に床材を食べてしまったりすれば、最悪命の危険に陥ります。
もちろん、ボールパイソンはもともと野生で生きていて自然で生きていくうえで誤飲することもあるので、少量かつ1粒が小さければ糞として排出されるから心配しすぎる必要はありません。
しかし最初から誤飲する可能性が高い床材は、エサをあげるとき床材を巻き込まないような工夫が必要なので飼育難易度が高くなってしまいます。
具体的には小粒のチップ系や土・砂系が誤飲する恐れが高いです。
ボールパイソン飼育の床材のオススメ商品!
※ここで紹介する商品をご自身のペットに使用した結果については、全て自己責任です。
チップ系の床材
評価項目 | 評価 | 備考 |
衛生管理のカンタンさ | ★★☆☆☆ | こまめに交換できる人なら問題ナシ |
保温・保湿性 | ★★★★★ | 逆にずっと湿っているのはカビ注意! |
レイアウトのデザイン性 | ★★★★☆ | 木材によって見た目は違うよ |
コストパフォーマンス | ★★★☆☆ | 交換頻度によるけどケチらないでね |
誤飲の危険性の低さ | ★★☆☆☆ | ただし大粒のバークチップなら★★★★☆ |
おすすめ商品①「大粒のバークチップ」
「初心者だけどシート系は味気ないし、もう少しレイアウトにこだわりたいな・・・」
と思っている人にピッタリのおすすめ商品1つ目です。
大粒のバークチップであれば誤飲の危険性も低いのに、他の評価ポイントも優れています。
ジェックス社の商品であれば、爬虫類用品を販売する大手企業なので安心して使うことができます。
おすすめ商品②「大粒のヤシガラチップ」
同じく「初心者だけどシート系は味気ないし、もう少しレイアウトにこだわりたいな・・・」
と思っている人にピッタリのおすすめ商品2つ目です。
大粒のヤシガラチップであれば誤飲の危険性も低いのに、他の評価ポイントも優れています。
間違って小粒のものを買うと誤飲の危険性があるので、ボールパイソンの成長度合いにあわせてサイズ感を選んでください!
おすすめ商品③「蛇専用の針葉樹チップ」
「誤飲は怖いけどバークチップの色合いが好きじゃないな・・・でもシート系、お前はダメだ」
と思っている人にピッタリのおすすめ商品です。
「チプシースネーク」は、ブリーダー・動物園の協力のもと開発された蛇用のチップ系床材です。
商品説明欄には、次のように記載されています。
- ヘビが持つ自然な営巣本能を促進する、ヘビのための床材(5-10cm程の厚さで敷くと、ヘビが自由に潜ることが出来ます)。コーンスネークやキングスネーク、ボールパイソンやボアなど、ヘビ全般にお使い頂くことが出来ます
- 非常に柔らかい質感でヘビにやさしい
- 天然素材(加熱乾燥処理済み)のみ使用、抗菌性を持ちカビの発生を防止
- 消化可能で、誤食による怪我・病気のリスクを軽減
- 優れた消臭力で気になるニオイを低減
- 高吸水率(自重の140%)で、排泄物のお掃除も簡単。霧吹き等を使った湿度コントロールにも適しています
シート系の床材
評価項目 | 評価 | 備考 |
衛生管理のカンタンさ | ★★★★★ | 毎回全取り換えすればケージはいつもキレイ! |
保温・保湿性 | ★☆☆☆☆ | 紙だからね |
レイアウトのデザイン性 | ★☆☆☆☆ | 紙だからね(2回目) |
コストパフォーマンス | ★★★★☆ | 安価で大量買いできてGOOD |
誤飲の危険性の低さ | ★★★★★ | 床面に敷いてあるから全く問題なし |
おすすめ商品①「犬猫用のペットシーツ」
「見た目なんかどうでもいい!とにかく手入れが楽なのが良いんだ!」
と思う人におすすめな商品です。
ペットシーツの良いところは、何より排泄物の吸収性の高さと交換のカンタンさです。
価格帯も安く、スーパーやネットショップで探せばいくらでも見つかるので在庫切れの心配もありません。
レイアウトのこだわりが特になければ、ペットシーツは断然使い勝手が良いし、重宝します。
おすすめ商品②「吸水性の高いキッチンペーパー」
「誤飲の危険性低いし、手入れも楽だし、コスパも良い、そんな最強の床材はなんだ!」
と思う人におすすめな商品です。
実は私も色々と悩んだ末にたどり着いた床材がキッチンペーパーです(笑)
ボールパイソンのような寿命が長くて、長期間のお付き合いになるペットは、間違いなく手入れの楽さとコスパを重視すべきだと思ってます。
初心者も中級者も上級者も誰にもおすすめできるのが、吸水性の高いキッチンペーパーです。
土・砂系の床材
評価項目 | 評価 | 備考 |
衛生管理のカンタンさ | ★☆☆☆☆ | こまめに交換できる人なら問題ナシ |
保温・保湿性 | ★★★★☆ | 逆にずっと湿っているのはカビ注意! |
レイアウトのデザイン性 | ★★★★★ | 不便をとるか、デザイン性をとるか・・・ |
コストパフォーマンス | ★★☆☆☆ | 交換頻度によるけどケチらないでね |
誤飲の危険性の低さ | ★☆☆☆☆ | 誤飲して焦るから初心者にはオススメしない・・・ |
おすすめの商品は、なし!
ボールパイソンの床材に土・砂系を使うメリットはほとんどないです!
それでも俺はレイアウトのために土・砂系の床材が良いんだ!と思う人は止めません。
ただペットの幸せを第一に考える精神だけは持つようにしてくださいね。
ボールパイソンを購入した飼い主としての責任を果たしましょう!
まとめ
以上、ボールパイソンのおすすめ床材!交換頻度や誤飲の危険性を解説でした!
今回の記事のポイントをまとめると以下の通りです!
まとめ
- 初心者は「チップ系」か「シート系」の床材がおすすめ
- どの床材にもメリット・デメリットがあり、万能な床材は存在しない
- 自己満足ばかりではなく、ペットの最適な環境を追求すること
(その点で土・砂系はおすすめしない)
これからボールパイソンを飼う人は、床材が今後変更可能なので、まずはキッチンペーパーやペットシーツを使うことをおすすめします!
飼育に慣れてきたら上に紹介したようなチップ系の床材を試してみるのもアリです。
既にボールパイソンを飼育している人は、色々な床材に挑戦するのも悪くないでしょう。