ボールパイソンが脱走した!どこを探せばいいの?よくある隠れ場所は?
脱走させないための対策を教えてほしい。おすすめの対策グッズは?
このような悩みにお答えします。
この記事では、「脱走したボールパイソンの隠れ場所」「脱走対策と便利グッズ」をご紹介します。
ペットが脱走してあせっている方は、落ち着いて本記事を読んでください。隠れ場所や警察等への連絡について、まとめてあります。
脱走させないためには、日頃から「簡単で有効的な対策」が大切です。おすすめの対策グッズにも目を通してみてください。
脱走したボールパイソンの見つかる場所
まずは、脱走したボールパイソンが好んで隠れる場所をご紹介します。
脱走したときは、以下の4つの場所を探してみましょう。
- 狭いところ
- 暖かいところ
- 風通しの良いところ
- 水場があるところ
これらの場所を探す理由は、ボールパイソンの習性にあります。飼育下といえども、生態を知っておくことは大切です。
生態について気になる方は「ボールパイソンとは」をご覧ください。
ボールパイソンとは?特徴や飼育方法をプロが解説【初心者向け】狭いところ
蛇は「体の表面が何かに密着していると落ち着く」という性質を持ちます。
ボールパイソンが脱走したときは、ひとまず「狭いところ」を探してみましょう。
寒かったり、昼間だったりしたら、活動せずにじっとしている可能性が高いです。
あなたが「さすがに厳しいだろう」と思っているところも、とぐろを巻いて入れるかもしれませんので、注意深く見てください。
また、地上性のボールパイソンも多少の立体活動はできます。床面だけでなく、戸棚やカーテンレール上、別の階も探してみてください。
暖かいところ
「暖かいところ」も脱走したときに隠れている可能性があります。
ボールパイソンの適温は、28〜32℃程度です。日本の気温だと夏場以外はたいてい下回ります。
脱走したボールパイソンは、熱源を求めて意外な場所にいるかもしれません。
冷蔵庫の底部やデスクトップパソコンの背面、証明・コンセントの近くなど、自宅内にある暖かいスポットを探してみましょう。
風通しの良いところ
暑すぎる夏場などは、暖かいところではなく、むしろ「風通しの良いところ」に隠れているかもしれません。
もともと野生のボールパイソンは、かなりの高温になるアフリカに生息しており、ときには暑さを避けてげっ歯類の穴ぐらなどに隠れます。
自宅の中だと、エアコン・換気扇・排気口・玄関の近くなどが風の通り道です。狭いところまでしっかりと探してみてください。
水場があるところ
意外に見落としがちなのが「水場があるところ」です。
餌を食べない期間が長いボールパイソンも、水分だけは生きるために適宜補給しなければなりません。
脱走したボールパイソンは、のどが渇いて水場にたどり着いている可能性があります。
洗面所やシンク周り、冷蔵庫の底面、洗濯機の裏側など、ありとあらゆる水場を探してみましょう。
ただし大きな家具家電を動かすときは、ボールパイソンが潰れてしまわないように要注意です。
ボールパイソンが逃げたときの対処法
ボールパイソンが逃げたときの対処法を優先度の高い順でご紹介します。
- 家を完全に閉め切る
- 家中をくまなく探す
- 保健所や警察に連絡
家を完全に閉め切る
ケージから脱走したボールパイソンは、まだ時間が経ってなければ家の中から出ていないかもしれません。
まずは、家の窓や扉を完全に閉め切って、外に出ないよう対策しましょう。
その際は、窓枠の中やカーテンレールの上などに隠れていないかもチェックしてください。
家中をくまなく探す
家を完全に閉め切った後は、中をくまなく探しましょう。
よくある隠れ場所については、本記事の前半でご紹介したとおりです。
探すときは当てずっぽうではなく、ボールパイソンの習性に合った場所を狙いましょう。
また、最初は近い場所から探してください。ケージの周り、同じ部屋、別の部屋、別の階と少しずつ捜索範囲を拡大していきます。
保健所や警察に連絡
家中をくまなく探しても見つからないときは、保健所や警察に連絡しましょう。
動物が迷子になったときの対処法は、公益社団法人日本動物福祉協会によると以下のとおりです。
まず、いなくなった場所の保健所、自治体(動物愛護センター・動物保護センター)、交番、警察署(遺失物の届出の手続きを取る)に問い合わせをしましょう。
迷子動物について|公益社団法人日本動物福祉協会
蛇が脱走したとなると、近所でうわさされたり、ニュースになったりするかもしれません。
しかし連絡しなかった場合、多くの人を危険に巻き込むなど、さらに事態が悪化します。
また、あなたのペットも車にひかれたり、トラップにかかったりして、最悪の場合死ぬかもしれません。
怖かったり、恥ずかしかったりする気持ちはわかります。それでも、自分・ペット・周囲のために勇気を振りしぼって連絡してください。
ボールパイソンに有効な3つの脱走対策
ボールパイソンが脱走しないためには、普段の飼育から対策することが大切です。
ここでは、有効な脱走対策を3つご紹介します。
- 開閉センサーの設置
- 鍵付きのケージを使う
- 空気孔以外のすき間をなくす
開閉センサーの設置
ボールパイソンが脱走したときの原因は、ほとんどが「ケージの閉め忘れ」です。つまりそれさえ防げればたいてい解決します。
開閉センサーは、ケージを閉め忘れたときにあなたへ連絡してくれる便利グッズです。開閉センサーには、さまざまな商品があります。
当サイトのおすすめ商品は、上記の「スイッチボット開閉センサー」です。アプリと連動でき、閉め忘れるとスマホへ通知してくれるので、すぐに気付けます。
当メディアの管理人も、この開閉センサーの通知で閉め忘れに気付き、2回脱走を防げました。外出してすぐに気付けたので、家に戻って脱走する前にケージを閉められたのです。
鍵付きのケージを使う
鍵付きのケージを選ぶことは、脱走対策の基本です。器用な爬虫類は、施錠のない扉だと簡単に開けて、出ていってしまいます。
とはいえ、ほとんどの爬虫類専用ケージは、鍵付きです。自作ケージや安いプラスチックケージでなければ気にする必要はありません。
もしあなたが鍵付きのケージを使っていない場合は、脱走させないためにも買い替えをおすすめします。
おすすめのケージは「ボールパイソンのケージと選び方」をご覧ください。
空気孔以外のすき間をなくす
「蛇は脱走の名人」とよく呼ばれます。
ボールパイソンも脱走が得意です。胴体より狭いすき間でも、頭さえ入れば体を伸縮させて抜け出そうとします。
また、すき間があるとボールパイソンは鼻先を擦りつけて、脱走しようとします。その結果、鼻先にケガを負ってしまうのです。
ケージ内では、空気孔以外のすき間をできるだけなくしましょう。生体とサイズの合った爬虫類専用ケージなら、基本的には大丈夫です。
ニュースになったボールパイソンの脱走事件
2022年4月、岡山県倉敷市福田町でボールパイソンが脱走し、世間を大きく騒がせました。
ここでは、事件の流れと真相、そこから学べる教訓についてご紹介します。
脱走事件の流れと真相
2022年4月15日、知人に預けていたボールパイソンを飼い主が受け取る。
17日午後に飼い主が警察に届け出る。
助手席前の収納スペースの配線カバー内で見つかった。
爬虫類界隈の入門種として名高いボールパイソンも、世間ではまだまだ「危険な蛇」扱いです。
飼育者たちの中では、この事件を機に「法律が厳しくなる」ことを不安がる声をあげていました。
この事件がわかること
この事件の流れと真相から、次のような教訓を得られます。
- 移動時は、油断せず脱走対策をすること
- 脱走させると、多くの人に迷惑をかけること
- 脱走したら、まずは落ち着いて近場を探すこと
たくさんの人を巻き込んだものの、怪我人も出ず、ペットも無事だったのは何よりでした。
今後同じような悲劇を繰り返さないために、他人事とは思わず、日頃から脱走対策に努めましょう。
脱走しない仕組みづくりを
今回は「ボールパイソンが脱走したときの対処法と対策」「脱走事件の流れと真相」についてご紹介しました。
脱走するペットは、悪くありません。飼育者が本来ならやるべきことを怠ったのが原因です。
「脱走してから」行動を移すのではなく、飼育者の責任として日頃から対策を考えましょう。
また、飼育の知識を深めることも大切です。「ボールパイソンの飼育」に関するノウハウは、下記の記事でまとめてあります。
ボールパイソンの飼育方法と初期費用【初心者向け】