ボールパイソン飼育の温度管理方法と適温【温度勾配を作ろう】

「ボールパイソンの飼育するうえで、適正な温度っていくつだろう? あとそれって、どうやって温度管理したらいいのかな。」

これから飼い始める人、飼い始めたばかりの人にお聞きします。

あなたはボールパイソンの適正な温度を理解し、きちんと温度管理できていますか?

ボールパイソンの飼育において適正な温度は保つことは、絶対条件です。

ボールパイソンは変温動物なため、気温を利用して体温を変化させます。

体温を上げて消化を早めたり、体温を下げてエネルギーの消費を抑えたりできます。

適正な温度管理ができていなければ、上記の機能を失い、体調不良を起こすのです。

最終的には、取り返しのつかない事態に陥ることもあります。

ちょっと脅し過ぎましたが、それくらい大切だってことです。

あなたも私と一緒にボールパイソンの適正な温度と温度管理について学びましょう!

ボールパイソンに最適な温度は?

結論からお伝えすると、28~32℃と言われています。

これは野生のボールパイソンが生息していたアフリカ大陸の熱帯気候に基づいています。

ボールパイソンは赤道に近い場所に生息しているため、飼育下の個体も同じような環境で育てましょう。

なお、自然界の気温を想定して日中は気持ち高めに、夜間は気持ち低めに設定するのもありです。

ただしタイマー付きのサーモスタットの用意が必要なため、飼育の難易度は高くなります。

忠実に再現することにこだわり過ぎる必要はなく、昼夜を気にしなくても十分な温度さえ保たれていれば全く問題ありません。

また温度を35℃付近まで高めすぎると、ボールパイソンの精子や卵子を破壊し、将来的には繁殖に悪影響を与える恐れがあります。

日常的にも体の水分が奪われて便秘や脱皮不全に陥る可能性もあるので、とにかく暑ければいいわけではないと理解しましょう。

しかし飼育者がケージの温度を常に見張って、ボールパイソンに最適な温度を与えるのはあまりにも非現実的ですね。

そこでボールパイソン自身が自分に合った温度を選択できるよう温度勾配を作りましょう。

暑ければ寒いほうに、寒ければ暑いほうにボールパイソンも勝手に移動してくれます。

以上をまとめると、ボールパイソンの温度を管理するうえで大切なポイントは下記の通りです。

  • 適正な温度は自然界を想定して28~32℃
  • 温度は高ければいいものではなく、高すぎると体調不良や障害を与える
  • ボールパイソン自身が最適な温度を選択できるように温度勾配を作ろう

なおボールパイソンの生態については、下記の記事で詳しく解説していますので参考にどうぞ。。

ボールパイソンの温度管理の方法【2パターン】

ボールパイソンのケージを温度管理する方法は2パターン存在します。

自分の環境に合った方法を選択しましょう!

飼育用のケージ内だけで温度管理する方法

ボールパイソンを少数飼育する一般的な飼育者に向いている方法です。

ケージ全体を天井に取り付けた暖突などの暖房器具で暖め、床面の一部はパネルヒーターで補助的に暖めます。

このとき注意するポイントとして、暖房器具とパネルヒーターは下記の通りに設置しましょう!

天井面の暖房器具は片側に寄せ、パネルヒーターは暖房器具側に寄せて設置すること。

空気の通り道を考えると、温度勾配を作るにはケージ片側を集中的に暖めるべきです。

中央に設置すればケージは温まりやすいですが、ボールパイソンにとって逃げ場のない環境になってしまいます。

上記のように暖房器具とパネルヒーターを設置したら、温度を「発生する」準備は完了です。

次はその発生した温度を保つためにサーモスタットが必要になってきます。

部屋全体を温度管理する方法

個体を複数飼育している人は、部屋全体の温度管理をする方法がオススメです。

温度を一定に保つ点でいえば、エアコンやヒーターを常時稼働させるのが一番良いです。

ケージごとに暖房器具を使うよりも、電気代を抑えられて経済的にも負担が軽くなります。

強いて問題点を挙げるなら、「ケージ内に温度勾配を作りづらい」ということです。

ケージ内を設定温度で保温できてしまうあまり、ボールパイソンにとって最適な温度を取りづらくなります。

そのため、飼育者はボールパイソンにとって可もなく不可もない温度を設定するようにしましょう。

なお部屋全体を温めつつ、個々のケージにパネルヒーターを設置して温度勾配を作る方法もあります。

電気代はかなり高額になりますが、両方法の良いところを取ったベストな温度管理方法ですね。

ボールパイソン飼育の最適な温度管理まとめ

以上、【飼育者の常識】ボールパイソンに最適な温度管理をする2つの方法でした!

本記事の内容をまとめると、下記の通りです。

  • ボールパイソンにとって最適な温度は28~32℃
  • ケージ内だけを温める場合は、暖房器具とパネルヒーターを正しく設置して温度勾配を作り、サーモスタットで温度管理を行う
  • 部屋全体を温める場合は、ボールパイソンにとって可もなく不可もない温度を設定する(補助的にパネルヒーターの設置を検討)

暖房器具やパネルヒーター、サーモスタットなどは、当ブログでおすすめ商品を紹介していますので、下記の記事を参考にしてくださいね!

温度管理はボールパイソンの飼育にとって、基本的ポイントであり、非常に重要なポイントです。

ペットにとってもっとも快適に過ごせる飼育環境を構築してあげましょう!