「ボールパイソンは噛むの?飼育は難しいの? ボールパイソンに噛まれたらどんな悪影響があるのか不安・・・ ボールパイソンに噛まれた!どんな処置をしたら良いの!?」
世間ではヘビといえば噛む、噛まれるといったイメージが強いですね。
ボールパイソンもヘビの品種の一つなので、噛んできそうで怖い・・・なんて思う人が多いです。
そこでこの記事では、ボールパイソンの噛むことについて網羅的に解説します。
ネタバレしちゃうと、そんなに怖がらなくてもボールパイソンは噛んできづらいし、噛まれてもたいしたことはないんですよ!
ボールパイソンは噛むの?
ボールパイソンは、ヘビの中でも比較的大人しい性格をしており、噛んでくることはめったにありません!
ボールパイソンの名前の由来は、「外敵が現れたとき体をボールのように丸める」ことからきています。
つまり、ボールパイソンという種族は、生まれ持って防御体質なんです!
私たち飼い主がボールパイソンの目前に現れたり、触ろうろすると途端にクルクルとボールになります。
そのため、ボールパイソンが本気で戦わなければいけないと本能的に反応したとき以外は、噛んでくることはありません。
しかし、種族的に大人しい性格を持つボールパイソンも、ときたま飼い主を噛んでくることがあります。
ヘビはどのくらい噛んでくるの?
噛まれた回数 | 得票数 | 割合 |
---|---|---|
0回 | 100 | 59% |
1回 | 22 | 13% |
2~9回 | 32 | 19% |
10回以上 | 16 | 9% |
2022年8月12日から20日までの間、当サイトではヘビ飼育者を対象に「今までヘビに噛まれた回数」についてアンケートを実施したところ、170人分の回答が集まりました。
アンケートの結果、59%(100人)の飼育者が一度もヘビに噛まれたことがないと答えています。飼育するとき、十分気を付ければそうそう噛まれないことがわかります。
しかし、噛まれたことがある人の割合を見ると、「1回だけ」が13%なのに対して、「2~9回」が19%です。ヘビの種類にもよるでしょうが、注意力が低い人は何度も噛まれているのでしょう。
ヘビを飼育するときは「気を付ければ噛まれづらいが、絶対に噛まれないとは言えない」と思いましょう。
ボールパイソンが噛む原因
ボールパイソンが噛んでくる主な原因は、以下のとおりです。
- もともと気性が激しい性格をしている
- 機嫌が悪いときに触ろうとする
- エサと勘違いされる
それぞれ原因について、もう少し詳しく解説してみます。
ボールパイソンが噛む原因①:もともと気性が荒い性格
いくら大人しい性格といわれるボールパイソンでも個体差があります。
人間と同じように、気性が荒い性格もいれば、特段大人しく臆病な子もいるものです。
気性が荒い性格のボールパイソンは、機嫌が悪い時に触ろうもんなら噛まれてしまいます。
大人しい性格のボールパイソンが飼いたい人は、購入する前にボールパイソンを触らせてもらいましょう!
噛まれるのが怖い場合は、お迎えの際に直接店頭でハンドリングさせてもらい、体が適度に柔らかく、ゆっくりでものびのび動き回る個体が良いかと思います。
体が硬くあまりのびのび動かない個体は緊張しやすく、気が立ちやすい傾向にある印象です。
引用:長友瑞生 「ボールパイソンの教科書 (飼育の教科書シリーズ)」
好きなモルフや色、値段だけではなく、自分の飼いたい性格をしているかも購入時のポイントです。
もし分からなければお店の人に「この子はどんな性格ですか?」と聞いてみるのもいいでしょう。
お客さんや商品(ボールパイソン)を大事にするお店なら、的確な回答やアドバイスをくれるはずです。
ボールパイソンが噛む原因②:機嫌が悪いときに触る
ボールパイソンを触るとき、よく観察していると「シュー、シュー」といった空気音で威嚇していることがあります。
そんなときは気が立っていて機嫌が悪い合図です。
怒っている人に何を言っても怒鳴り声を返されるような状況なので、まさしく「触らぬ神に祟りなし」ですよ(笑)
ヘタに触ろうとせず、一度放置して落ち着いてから再トライしましょう。
ボールパイソンが噛む原因③:エサと勘違いされる
ボールパイソンが空腹のときに手や指を出せばエサと勘違いされてアタックされることもあります。
ボールパイソンは視覚情報以外にも、熱や臭いで周囲の状況を判断しているためです。
特に目の悪い個体は、視覚情報よりも優先して熱や臭いを頼りにしています。
人間の体温は、平均36℃程度なのでケージ内温度よりも高く、生きているマウスに似た温度なので反応しやすいです。
またマウスを手で触ったりした後であれば、自分の手に付着した臭いで勘違いされることもあります。
ボールパイソンの給餌は、マウスに直接触ったなら手を洗い、必ずボールパイソンがケガしないように柔らかいピンセットを使ってエサを与えましょう。
ボールパイソンに噛まれたら痛い?毒はある?
結論から伝えると、肉体的には痛いけど毒はないから安心、精神的にはかなりショックを受けることになります。
噛まれたときの肉体的な影響
噛まれたら痛いのはどうしようもないです。
ボールパイソンが成長して大きくなるほど噛まれたときの痛みは増します。
ただし、ボールパイソンの成長にあわせて、飼い主自身もボールパイソンに噛まれないように飼育技術が向上していくので問題ありません。
そんなポンポン噛まれているようであればブリーダーの人は指を失ってますし、ボールパイソンが大人しい性格なんて言われませんよね(笑)
次に毒についての説明ですが、ボールパイソンは自分自身で毒を生成できないです。
毒がないからこそ飼育の許可が必要な特定動物に選ばれることなく、誰もが飼い始められる入門用のヘビとして人気なのです。
しかし、念のため注意しておくと、毒がないからといって噛まれたときに細菌やウィルスが入り込む可能性はあります。
これはボールパイソンだからといった話ではなく、犬や猫、ねずみ、鳥などどんな動物にも存在するリスクのことを言ってます。
噛まれたときは、これから説明するボールパイソンの外し方や飼い主(人間)の処置を忘れないでくださいね。
噛まれたときの精神的な影響
これは人によりけりだと思いますが、ボールパイソンに裏切られた気分になりかなりショックを受けます。
私が実際に噛まれたときはそうでした。
自分のボールパイソンは大人しいし、賢いから噛んだりしないと思い込んでいたんですよね。
勘違いしやすい間違いとして、ボールパイソンは哺乳類と違って慣れることはあってもなつくことはありません!
自分の理想をペットに押し付けるのではなく、性質を理解して噛ませないような工夫が必要なんです。
噛んでくるのは本能的な問題であり、ボールパイソンではなく飼い主に落ち度があったと理解しましょうね!
ボールパイソンに噛まれたときの外し方
ボールパイソンに噛まれたときは、すぐに引き離そうとせず、ボールパイソンが離すまでジッと待つようにしましょう。
ヘタに動かすと牙が抜けたり、顎の骨がおかしくなる危険性があります。
ボールパイソンが自ら「あれ?お前エサじゃないの?」と気づくまで我慢しましょう!
しかし、そうは言っても痛くて反射的に振り払う人が大半だと思います。
もし振り払ってしまった場合は、ボールパイソンにケガや異常がないか注意深く観察しましょう。
異常があれば素人が判断せず、お店や爬虫類対応の動物病院に見てもらってください。
ボールパイソンに噛まれたときの人間の処置
ボールパイソンに噛まれたとき、人間がすべき処置は「止血」と「細菌が入り込まないための洗浄」です。
※素人による判断なので、不安であれば皮膚科等の受診を検討してください。
まずは、出血部位を強く抑えて、止血します。
その後、噛まれた部分を清潔な流水で洗浄し、細菌やウィルスが体内に入らないようにします。
処置したら小さな傷であれば、私の場合は放置して時間の経過で治癒させます。
人によってはアレルギー反応や内出血で悪化する可能性もあります。
また女性や美容意識の高い男性であれば、傷跡が残るのも避けたいはずです。
そういった場合は、必ず皮膚科等の病院を受診してくださいね。
ボールパイソンの飼育は難しいの?噛まれたくないよ!
結局、ボールパイソンの飼育は難しいのか、噛まれやすいのかをお答えします。
結論からお伝えすると、ボールパイソンの飼育は難しくないし、噛まれるのに怯える必要はないと思います。
だって会話のできる人間でもなければ、動物なんてみんな噛んでくることなんてあるじゃないですか。
ボールパイソンは動物やヘビの中でも特段噛みつきやすい種族ではありません。
飼い主がこの記事の内容をしっかりと理解し、ボールパイソンと上手に付き合っていけば噛まれることはめったにないはずです。
むしろ飼い始めて数ヶ月たつと、ボールパイソンへの恐怖が無くなり、噛まれるかもしれないという意識が消えかけて危険です。
慣れてきても不用意にボールパイソンの目前に手を出したりするのは止めましょう!
ボールパイソンの噛むことについてのまとめ
以上、【痛いけど毒なし】ボールパイソンは噛むの?噛まれたときの処置を解説でした!
今回の記事で大切なことを要約したまとめです。
- ボールパイソンは基本大人しいけど、きちんと原因があって噛むことはある
- 噛まれたらジッと我慢して、離してくれるまで待つこと
- 噛まれても毒は無いけど、かならず止血や洗浄などの処置を行う
- ボールパイソンの飼育を続ければ、ほとんど噛まれなくなるので飼育は難しくない!
この記事を開いてここまで読んでくれた人は、
- ボールパイソンを飼い始めたいけど噛まれるのが怖い人
- 実際にボールパイソンから噛まれてしまった人
だと思います。
噛まれるのが怖い人に一番伝えたいことは、「噛まれるのが怖くてボールパイソンを飼育しないのはもったいないよ!」ということです。
噛まれてしまった人に一番伝えたいことは、「ね?そんな痛くないでしょ?きちんと処置してね」ということです(笑)