「ハンドリングってなんだろう? ボールパイソンのハンドリングのやり方やコツ、タイミング、頻度などを詳しく知りたい! ボールパイソンのハンドリングってやっても良いの?悪いの?」
ボールパイソンを飼育する楽しみは様々ですが、触ってみたい!と思う人は多いはず。
実際ボールパイソンを触ると、ふっくらモチモチのちょうどいい重量感とスベスベした独特な肌感はたまりません!(笑)
そこで、この記事ではボールパイソンの正しい「ハンドリング」について詳しく解説します。
正しいハンドリングでなければ、ペットに負担をかけて最悪ケガをさせてしまうので、しっかりと勉強しましょう!
爬虫類のハンドリングとは?
- 処理、運用、取り扱い。
- 人やロボットが、物を手でつかんで移動させること。
- ハンドル (ステアリング)の操作。
- ハンドル操作に対する追従性能。
- 主に足でボールを扱う球技において、手でボールを扱うこと。
- ハンドリング (サッカー) – サッカーやフットサルで、フィールドプレイヤーの腕・手がボールに触れる反則。ハンド。
- 故買。盗品を買うこと。
- 調教(動物の)
- コントラクトブリッジのルールの1つ。
- グランドハンドリング – 航空輸送における空港地上支援業務
- 爬虫類を手なずけること。
Wikipediaを見てもらえば分かるとおり、ハンドリングには様々な意味があります。
しかし爬虫類飼育の観点で話すハンドリングとは「爬虫類を手なづけること。」の意味で使われます。
もっとくだけた言い方をすれば「手に乗せたり持ち上げたりするための爬虫類に適した触り方」のことです。
生体によって触り方・持ち上げ方は異なりますので、正しいハンドリングをするためにはその生体への理解が必要です。
ボールパイソンのハンドリングのやり方・コツ
- ボールパイソンの顔側から手を入れず、背中に回り込む
- 激しい動きせず、ゆっくりと動く
- 「シュー、シュー」と威嚇音を出すようなら、機嫌が悪いので止めておく
- ケガをさせないため、できるだけ爪は短くして丸めておく
- 両手を使って安定感を高める
- 落下防止のため、安定するまで持ち上げない
- 速い動きをしない
- ボールパイソンの体が密着する表面積を増やす
- 落下が怖ければ、座ってひざ上を使うのもアリ
- 動き回るときは、ボールパイソンの進行方向に手を置いて橋を作るイメージ
- 顔の前に手を出さず、腹を持ち上げ続ける
- 自分の手につかまるようなら、無理に引きはがさない
- ケージ内に手ごと入れて、ゆっくりとほどく
- ボールパイソンの進行方向にケージの入り口を持っていくのもアリ
ボールパイソンのハンドリングをしてはいけないタイミング
「シュー」と威嚇音を出している
「シュー、シュー」と飼い主を威嚇するようなら機嫌が悪い状態です。
そんなときは、人間と一緒で「触らぬ神に祟りなし」ですよ(笑)
特別な理由がない限り、ボールパイソンが落ち着くまで待ってからハンドリングをしましょう。
頭を低姿勢にしてエサ待ちモードに入っている
頭を低くして床に平行になり、舌をチロチロしているようならエサを待っている可能性が高いです。
そんなときハンドリングをしようものなら、自分の手をエサだと勘違いしてアタックされるかもしれません。
エサを欲しがっているようならその日のハンドリングは諦めて、給餌に切り替えましょう。
食事後からある程度の時間が経っていない
食事後はお腹がパンパンになり、消化モードに入ります。
人間と一緒で食べ過ぎたから動けなくなっているんですね(笑)
そんなときお腹を触られたり、運動させられたりどうでしょうか?
一瞬でゲロを吐きますね。当然です。
ましてやボールパイソンの給餌は、体の一番太い部分と同じサイズのエサをあげるのがベストです。
※詳しくは下記の記事を参考にしてください。
そのためボールパイソンの食事後は、腹がふくれて動きたくなくなる普通なので、ハンドリングは控えましょう。
その他特異な行動をしているとき
例えば、脱皮中や産卵中、交尾中など普段と違うことをしているとき止めましょうという常識的な話です。
そんなに深く考えることなく、ようは空気を読めってことです。
ボールパイソンだって飼い主と遊ぶために生きているわけではないのですからね。
床材の取り換えや身体計測など必要なとき以外は、そう頻繁にハンドリングしないようにしましょう。
ボールパイソンのハンドリングの頻度
ハンドリングは、必ずしなければいけない、ハンドリングは世話の一つだなんて決まりはありません。
むしろ個人的には不必要なハンドリングは、控えるべきだとすら思っています。
生体を過度に触ることは、ストレスを溜めるだろうし、時間を奪うことになります。
ボールパイソンは犬や猫と違ってスキンシップをとることを求めていません。(頭の中は分かりませんけどね!)
スキンシップを取りたい、ボールパイソンに触って遊んであげたい、という考え自体が飼い主のエゴなんですよね。
もちろんハンドリングが一切ダメなんて極端なことは言いませんけども、頻度を増やして触り過ぎには気を付けましょう。
ボールパイソンの飼育は、眺めたり、給餌したり、成長過程を観察したりするだけで十分に楽しいですからね!
ボールパイソンのハンドリングをするメリット
先ほどはハンドリングを頻繁にするのは止めましょうという話をしました。
しかし、ハンドリングをするメリットは当然あると思います。
- 人間に慣れさせる
- ハンドリングのストレスを軽減させる
- ケガや病気など体調の変化に気付ける
変な話ですが、ハンドリングをしていくことで触られることや人間自体に慣れ、ストレスを軽減できる気がします。
また一番のメリットは、ボールパイソンのケガや病気を発見できることです。
ケージ内で丸まっているときに観察できない部分を隅から隅まで見ることができます。
特にお腹の低温やけどや小さなノミなんかは、ハンドリングをして間近で見て初めて気づくこともあるはずです。
そのため普段しない私も、ペットの異常を発見・予防するためにたまにハンドリングをしています。
ボールパイソンのハンドリングをするデメリット
次は反対にハンドリングをするデメリットについてお話します。
- 生体にストレスを与える
- 噛まれる危険性がある
- 長時間のハンドリングはダメージを与える
まず人間に触られる行為なので、ボールパイソンは多かれ少なかれストレスを感じます。
またどれだけハンドリングの手順を守っていても、心が読めない以上噛まれる可能性はないとは言えないでしょう。
そのため飼い主以外の家族や友人にハンドリングを挑戦させるときは、あらかじめ噛まれるかもしれないリスクを伝えましょう。
ボールパイソンは大人しいから噛まれないよなんて発言は、身をほろぼすかもしれませんよ。
さらに、長時間ハンドリングをすることで低い外気温にさらしますし、人の手によって低温やけどになる可能性もあります。
ボールパイソンの適温は28~32℃くらいなのですが、室温は果たしてその温度を維持しているでしょうか。
また人間の体温は平均36℃くらいなので適温よりも気持ち高く、ずっと触れていれば低温やけどになるかもしれません。
ハンドリングにはデメリットがあることは、きちんと理解して頭に入れておきましょう!
ボールパイソンのハンドリングのまとめ
以上、ボールパイソンのハンドリングとは?やり方、コツ、頻度などを解説でした!
最後におさらいのため、この記事のまとめを書いておきます。
- 爬虫類でいうハンドリングとは「手に乗せたり持ち上げたりするための爬虫類に適した触り方」のこと
- ハンドリングのやり方はゆっくり丁寧に、生体を嫌がらせないこと(詳しくは本記事)
- ハンドリングの頻度は、回数ではなく必要以上にやらないことに気を付ける
- ハンドリングには、メリットもデメリットもある(詳しくは本記事)
あなたもハンドリングをするときは、正しい知識と技術をもって挑戦しましょう!
あなた自身が怖がってビクビクしていれば、その不安が成体に伝わって余計嫌がります。
本記事を何度も見返して、ぜひハンドリングをマスターしてくださいね!